JTが手掛けた、巨大なクジラと喫煙体験!最新AR技術を駆使した空間映像で加熱式たばこを楽しむ「Ploom Dive」
都会の真ん中で、幻想的な光景とともに喫煙が楽しめる――。そんなユニークな体験が、Ploom Shop銀座店・名古屋店・なんば店の3店でスタートした「Ploom Dive」(プルーム・ダイブ)だ。Apple史上初の3Dカメラ「Apple Vision Pro」とAR技術を活用した空間映像体験について、説明会の様子をお届けする。 Ploom Shop銀座店・名古屋店・なんば店の3店でスタートした「Ploom Dive」 ■喫煙スペースが幻想的な水中に、能動的なAR映像を体験 Ploom Diveは、9月13日からJTがPloomの旗艦店「Ploom Shop」の銀座店・名古屋店・なんば店の3店で展開を始めた映像コンテンツ。「Ploom X ADVANCEDで愉しむ、約5分間の一服を、Apple Vision Proで、さらに特別な時間へ」をコンセプトに、2023年に発売した最新加熱式たばこ「Ploom X ADVANCED」とAppleのMRヘッドセット「Apple Vision Pro」を同時に体験できるというものだ。 具体的な内容としては、各店舗の体験コーナーに備え付けのApple Vision Proを装着すると、実在の風景の中に、巨大なクジラや熱帯魚が泳いだり、幾何学模様のオブジェクトが浮遊するAR(拡張現実)映像が投影される。クジラやオブジェクトは現実の座標とリンクしており、現実にある壁や天井にぶつかるとバウンドしたり、近づいてきたクジラの映像に触れると反応を示したりと、ただ眺めるだけではない能動的な映像体験が楽しめる。それとともに、リラックスできる音楽が流れ、Ploom Diveだけの音と映像の世界の中で、加熱式たばこを味わえる。 実際に筆者も体験してみたところ、投影されるオブジェクトは陰影もついて現実感を感じさせ、回遊するクジラの反応もはっきりしていて飽きさせない内容。ユニークであると同時に、普段よりもゆったりとした雰囲気でたばこを楽しめる5分間だった。 ■「暗くて狭い」喫煙所の課題にARでチャレンジ 説明会に登壇したJT商品企画部ブランドマネージャーの福本茂孝さんは、JT独自の新たな加熱技術“POWER HEATFLOW”を採用したデバイスであるPloom X ADVANCEDの登場を機に「過半数のお客様はPloomが好きと答えていただけています」と、加熱式たばこ市場の中で味で選ばれるブランドになってきた現況を説明する。 その上で「昨今の喫煙環境としては、どうしても狭いところだったり、薄暗いところだったり、密集しているところで、タバコを吸わざるを得ない。あるいは、たとえば大きなビルのテナントであれば、限られたスペースに並びながら、やっとタバコを吸う。それで果たして本当にタバコを堪能できているのか、というところが我々としてはありました」とたばこを取り巻く環境に触れ、「タバコの楽しみであったり、一服というものを深く堪能いただきたいところで、何かできないか」という思いで行ってきた様々な施策の一環として、今回の体験コンテンツが生まれたと話す。 また、企画制作に携わったGraffity株式会社代表取締役の森本俊亨さんは、Ploom Diveのポイントを大きく4つに分けて「4K並みの解像度でリアルな体感を実現」「リアルタイムの空間マッピングと共鳴反射により、リアルにデジタル化するような体験」「天井にポータルを設けることで空間に奥行きと広がりを持たせる」「クジラや魚のゆったりとした動きと音響でリラックス効果を高める」と説明。 「暗くて狭い、こういった喫煙所の課題というところを解決する形で、Apple Vision Proを被る中で、開放感があって、そして美しい景色を見ながら喫煙体験を楽しむ、そういった工夫をさせていただいております」と、ユーザーにとっての魅力をアピールした。 コンテンツの終了期間は設けておらず、今後継続して実施する予定。提供日時は各店舗の営業日に準じ、最終受付は閉店30分前となっている。言葉で言い表すのは難しい不思議な喫煙体験。普段とは違ったタバコの楽しみ方をしてみたい人はもちろん、最新技術やデバイスに触れたい人にもぴったりだ。