新浪剛史氏が「日本に“GAFAM誕生“必要ない」と断言する理由。インフレ時代の勝ち筋と戦略
静の時代から動の時代に変わった
── 経済同友会では、NPO、スタートアップをはじめ若い世代との協働にも注力しています。豊かな時代に育ったミレニアル・Z世代にとって、新浪さんがおっしゃる「アニマルスピリッツ」(※)はなかなか理解されないかもしれません。次世代のビジネスパーソンに伝えたいことはありますか。 ※アニマルスピリッツ:経済学者ケインズが使用した言葉で、一般的には(企業家の)野心的な意欲などと訳される。新浪代表幹事は就任挨拶をはじめ折々に用いている。 デフレの時代は、翌日のモノの値段が下がるから何もしないほうがいいんです。でもインフレの時代は翌日値段が上がるから動かなければなりません。静の時代から動の時代に変わった。それは失敗のリスクが低くなったということでもあります。 だから、挑戦したほうがいいし挑戦できる企業に入ったほうがいいのです。今後、挑戦する企業とそうでない企業の差が大きく開いてきます。 ぜひ若い人たちには“おもろい”企業に入って切磋琢磨していってほしいですね。
高阪のぞみ,湯田陽子