【10月16日(水)の天気】雨でも秋深まらず 関東から西は季節外れの夏日続出 東京都心は5日連続夏日に
きょう16日(水)は、前線が列島を通過するため、広い範囲で雨が降る見込み。この時季はひと雨ごとに気温が下がり季節が進んでいくものだが、今回の雨では季節が進まず、関東から西では季節外れの夏日(25℃以上)が続きそうだ。湿気も増えて、蒸し暑くなる予想。
前線通過 広く傘の出番
けさは西・北日本を中心に雨の降っている所がある。九州や中国地方、四国、北海道は、午前中のうちに雨の止む所が多くなるが、九州南部や四国を中心に午後も雨の残る所がある見込み。そのほか近畿や北陸、東海、東北は午前中から、関東も午後になると雨が降り始め、近畿から関東にかけては夜まで雨が長引く所がありそうだ。激しい雷雨になる所もある見通し。
関東は、朝の通勤通学時に雨具の出番がなくても、お昼のランチタイムや夜の帰り道は必要になる所が多くなりそうだ。午後の雨に備えて、傘を忘れずに持って出かけたい。
季節外れの夏日続出
雨でも、関東から西では25℃以上の夏日が続く所が多くなりそうだ。鹿児島や佐賀、長崎、高知では29℃と真夏日一歩手前まで上がり、那覇や熊本は30℃以上の真夏日になる予想。東京都心は27℃と、5日連続の夏日になる見込み。湿度がアップし、10月後半なのに蒸し暑くなりそうだ。季節外れの熱中症や食中毒には気をつけたい。
週末の雨で季節前進
今回の雨では季節が進まず、関東から西では25℃を軽く超える日が続く所が多くなりそうだ。沖縄や九州では、30℃以上の真夏日が続く所もある見込み。東京都心も、19日(土)にかけて夏日予想で、10月史上最も長く夏日が続く可能性がある。
ただ、今週末の雨で、関東から西の季節外れの夏日は解消する所がほとんどになりそうだ。北日本は季節が急加速し、週末は北海道で昼間でも冬コートが必要な寒さになり、内陸の平地でも雪の舞う所がある見込み。初雪がいきなり積もる可能性もあり、峠道などは冬用タイヤの方が良さそうだ。 (気象予報士・丸田絵里子)