持ち手が消えた! パナソニック「ラムダッシュ パームイン」が挑む電動シェーバーのデザイン革命
家電量販店や通販サイトで、電動シェーバーを見比べてみる。値段に応じて刃の仕組みやスペックに違いはあるものの、ヘッドと持ち手からなる基本的な構造は似たり寄ったりだ。 そんな中、パナソニックが昨年の9月に発売した「ラムダッシュ パームイン」は、従来の電動シェーバーとかけ離れた衝撃的なものだった。なんと、あるはずの“持ち手”がないのだ。 電動シェーバーの世界に“デザイン革命”をもたらした「ラムダッシュ パームイン」。その誕生秘話を開発チームのメンバーにうかがった。
電動シェーバー界をリードする「ラムダッシュ」の実力
ーそもそもパナソニックのラムダッシュとはどんなシリーズですか? 北村: パナソニックの電動シェーバーの歴史は古く、ファーストモデルの発売は1955年にまで遡ります。2002年にデビューした「ラムダッシュ シリーズ」は、パナソニックが約半世紀にわたって蓄積してきた技術とノウハウを駆使した高級グレードのシリーズです。 ネーミングの由来は、「Λ’(ラムダ+ダッシュ)」から。「Λ」はギリシャ語で「刃」を、ダッシュは「鋭さ、先進性」を意味します。
ーラムダッシュの特長を教えてください。 北村: ラムダッシュの強みは、シェーバーの本質価値である刃とモーターにあります。 ラムダッシュシリーズの全機種に、焼き、鍛え、研ぎ澄ますといった日本刀と同様の製法で造りあげた、強く鋭い「30°鋭角内刃」を搭載しています。 電動シェーバーは、内刃と外刃でヒゲをはさんでカットする仕組みになっています。外刃で肌を守りながらヒゲを絞り出し、30°というナノレベルまで研ぎ澄ました内刃で、硬く太いヒゲも根元からスパッとカットするので、肌を傷めずに深剃りを実現することができます。 心臓部となるモーターは、ラムダッシュ史上最速[1]のリニアモーター駆動を実現しています。毎分約14,000のストローク数で、一度とらえたヒゲを逃さずカットし、シェービング時間も短縮できます。 ラムダッシュはシェーバーの本質価値である刃とモーターにこだわり開発を続け、電動シェーバーの市場をリードしてきました。