【UFC】元フライ級王者モレノ、スタンド打撃で難敵アルバジに完勝!朝倉海「モレノと戦いたい」
11月3日(日本時間)にカナダ・エドモントンで開催された総合格闘技イベント『UFC FIGHT NIGHT』メインイベントのフライ級マッチにて、元王者で同級2位のブランドン・モレノ(30=メキシコ)が同級3位のアミル・アルバジ(30=イラク)に判定3-0で完勝。スタンド打撃で圧倒するモレノを見て、放送解説を務めた同級の朝倉海が「戦いたい」と語った。 【フォト】元王者モレノ、スタンド打撃でアルバジを圧倒! モレノは総合力の高いオールラウンドファイター。21年6月に当時のデイヴソン・フィゲイレードに一本勝ちで王者に。その後陥落も昨年1月フィゲレードと4度目の対戦を制し王座を奪還。しかし同7月の防衛戦でアレッシャンドリ・パントージャに判定負け。続く今年2月のブランドン・ロイバルとの再起戦も落とし連敗中だ。 対するアルバジは世界レスリング連合(UWW)が主催する2012年のUWWグラップリング世界選手権の-62kg級で2部門(ギ/ノーギ)の優勝を誇るグラップラー。キャリア17勝で14フィニッシュ(5KO・9一本)と決定力が高い。現在6連勝と波に乗る。 1R、終始スタンドの攻防。モレノの鋭いジャブにアルバジはなかなか前に出れない。モレノの右のオーバーハンドを何度もアルバジが貰う場面が目立つ。 2R、モレノの左ハイキックがアルバジの側頭部にヒット!グラつくアルバジだが、モレノは強引なラッシュを仕掛けない。中盤、アルバジがダブルレッグでテイクダウンを決めるも、モレノはすぐに立ち上がる。その後もジャブを次々とヒットさせ、モレノ優位でラウンドが終わる。 中盤以降も完全にモレノのペース。3R、4R共にモレノが的確なジャブをヒットさせ続け、アルバジは防戦一方。得意の組みの展開にも持っていくことができず、顔面は流血し腫れ上がっている。 最終5Rもモレノは打撃でアルバジを圧倒。強烈な左でアルバジが大きくぐらつく場面も。終盤、近距離で打ち合う両者。アルバジは顔面から血を流し、モレノはここでもクリーンヒットを奪い続ける。 元王者モレノが判定3-0(50-45×2、49-46)とほぼフルマークでの完勝。強敵アルバジの連勝を止め、UFC初黒星を与えた。 U-NEXTで放送された今大会の試合解説を務めた朝倉海。12月8日開催の「UFC310」でフライ級世界王者パントージャのベルトに挑戦するが、同じストライカーのハイレベルな打撃を見て「モレノと戦いたい」と興奮した。 また自身のタイトル戦については「いきなりタイトル戦で不利だっていう声もすごく多いし、心配してる声も多いんですけど、本当にいい準備ができてるし、僕は自信があるんでね、必ずKOをしたいと思います」とKO勝利によるタイトル獲得を誓った。 モレノは勝利マイクで「ベルトを取り返したい」と語ったが、海が12月にタイトル戦で勝利すれば、防衛戦での対戦はあるのか、注目だ。 『UFC FIGHT NIGHT』 11月3日(日本時間)カナダ・エドモントン ▼フライ級マッチ ○ブランドン・モレノ(メキシコ) 判定3-0 ※50-45×2、49-46 ●アミル・アルバジ(イラク)