雪山に慣れるために挑戦しやすいルートを紹介『雪山日帰りルート16』【前編】
コースタイム
4時間。
総距離
4。3km(ゴンドラ終点より)。
アドバイス
西大巓の山頂手前に偽ピークがあり、夏道だと直上するが、冬は南斜面を巻くように登るのがおすすめ。 こちらのほうが、やさしいルート取りになる。
アクセス
JR常磐西線猪苗代駅からグランデコリゾートまでシャトルバスで約45分。 クルマの場合、常磐自動車道猪苗代磐梯高原ICより24㎞、約30分で到着する。
【5.会津駒ヶ岳】東北らしい奥深さを感じる
日本百名山のひとつに数えられる会津駒か岳は、その人気の高さから冬でも入山者が多い。しかし全国的にも積雪量が多い山域になるため、他人が付けたトレースを当てにするような計画は控えたい。 ラッセルもこなせる体力を備えて山頂に立った暁には、東北らしさを目の当たりにできる絶景が待っている。 「山頂からは街が見えず、広大な山並みだけが広がっています。これこそ山の奥深さを感じることができる東北らしい景色といえるでしょう。また、日光白根山や、尾瀬の燧か岳や至仏岳、越後の平か岳など、周辺にそびえる日本百名山を一望できる点も魅力ですね」(テクテク・堀さん)。 行程は福島県檜枝岐村にある駒か岳登山口からピストン。樹林帯からスタートし、最後は森林限界を越えて山頂に達する。 奥に見えるなだらかなスカイラインの左端が会津駒か岳の山頂になる。白く輝く雪景色を堪能しながら一歩ずつ歩いて行こう。
コースタイム
6時間45分。
総距離
10km。
アドバイス
3月くらいまでの冬の時期はスノーシューがおすすめ。 季節が春に移るにつれて雪面が固くなるので、ワカンやクランポンが必要になる。 残雪期はとくに下りで事故が多いので注意して行動すること。
アクセス
会津鉄道会津線会津高原尾瀬口駅からバスで約60分、駒か岳登山口下車。 クルマの場合、東北自動車道西那須野塩原ICより約91㎞、およそ2時間で駒か岳登山口に到着する。
【6.北横岳】ロープウェイで初の雪山へ
北八か岳ロープウェイで標高2、237m までアプローチできるため、北横岳山頂までの標高差は約200mしかない。体力に自信のない雪山初心者も比較的簡単に計画できる行程だ。 「スタート地点の坪庭には平坦な散策路が広がり、ここだけを楽しむ方も多いですね。坪庭をすぎて雪の森を登っていくと、樹氷のあいだから八か岳ブルーの青空がのぞきます。これも北八か岳の魅力のひとつですね。北横岳ヒュッテに到着すると山頂まであと少しですが、この先が少し急登になるのでがんばりましょう。北横岳の山頂は南峰と北峰に分かれていますが、いずれからも霧か峰や美か原、浅間連山、そして南アルプスや中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスなどの大パノラマが広がります」(サンデイ・石川さん)。 北八か岳ロープウェイの坪庭駅を出発して坪庭へ向かう。八か岳ブルーと呼ばれる青一色の空と白い雪のコントラストが美しい。