雪山に慣れるために挑戦しやすいルートを紹介『雪山日帰りルート16』【前編】
コースタイム
6時間。
総距離
6。0km。
アドバイス
仙酔尾根は風を受けやすく、気温以上に体が冷えるので防寒対策は念入りに。 足元は8歩爪アイゼンで対応可能。つまずき・引っかけに注意する。
アクセス
クルマでのアクセスがおすすめ。 九州自動車道熊本ICより43㎞、およそ1時間で仙酔峡インフォメーションセンターに到着する。
【3.くじゅう・中岳】凍結した御池めぐりが楽しめる
くじゅう連山を縦走する1泊2日の行程を縮めた日帰り計画がこちら。スタートとゴールが牧ノ戸峠になる。 出発してすぐに沓掛山に登り、扇か鼻分岐で進路を左手にとる。さらに久住山避難小屋がある久住分れを右手に進むと、九重連峰の最高峰である中岳はすぐそこだ。 山頂の麓にある凍りついた御池で神秘的な風景を堪能しつつ、氷上を歩いてみるのもおもしろい。体力や時間に余裕があれば、途中で久住山や星生山に登るのもおすすめだ。 「九州の山で冬の絶景を案内してほしいと依頼されたら、まずはここを紹介します。凍結した御池は一見の価値あり。行程が短いので体力や時間、天候の変化に対応しやすく、全体的に難所が少ないため、難易度が低い点もポイントです」(シェルパ熊本店・阿南さん)。 ルートの最高峰、中岳山頂(1791m)から御池を見る。御池を中央に、左にそびえるのが久住山で、右に見えるのが天狗か城。
コースタイム
5時間。
総距離
10km。
アドバイス
久住山のアドバイスと同様、御池への道は天候が悪いとルートを見失いやすいので、地図やGPSを必ず準備。 足元はチェーンスパイクがおすすめで、トレッキングポールがあると歩きやすい。
アクセス
クルマでのアクセスが一般的。九州自動車道九重ICより約23㎞、およそ40分で牧丿戸峠に到着する。 冬は牧ノ戸峠~長者原間でチェーン規制が発令されることが多いため、レンタカーの場合は足回りに注意。
【4.西大巓】日帰りスノーシューでスノーモンスターを楽しむ
西大巓はスノーシューを楽しめるエリアとして人気が高く、1泊2日で紹介した西吾妻山のすぐ南にそびえている。そのため西吾妻山からピストンすることもできるが、単純に西大巓をめざすだけなら、南斜面にあるグランデコスノーリゾートから登るのが近い。 「山頂付近でスノーモンスターを楽しめるのはもちろん、裏磐梯の景色も眺めることができます」(テクテク・堀さん)。 行程はまずスキー場でゴンドラとリフトを乗り継ぎ、一気にリフトトップへ。そこから比較的なだらかな尾根を北へ向かって登ると、ほどなくして山頂に到着する。 アイスアックスよりもトレッキングポール、クランポンよりもスノーシューやわかんのほうが歩きやすい。時間に余裕があれば西吾妻山をピストンするのもあり。帰路は往路を戻る。 吾妻連峰の名物、樹氷が育ったスノーモンスターの大群に出会う。雪山らしい景観のなかでスノーシューハイキングを存分に楽しもう。