最も集客したクラブは? Jリーグ観客数ランキング41~50位。J1~J3全60クラブの下位に沈んだのは?【2023年】
44位:AC長野パルセイロ ホームスタジアム:長野Uスタジアム(収容可能人数:15515人) 平均入場者数:3528人 長野UスタジアムをホームスタジアムとするJ3のAC長野パルセイロは、3528人の平均観客動員だった。 2022シーズンのJ3で14位だった長野は、2023シーズンに上々の出だしだった。第7節までで4勝2分け1敗の好スタートを切ると、長野Uスタジアムが最も熱くなったのは第10節・松本山雅FCとの「信州ダービー」。あいにくの雨天だったが、今季J3全体で最多の1万2458人の観客が入り、チームは2-1で勝利して首位に浮上し、スタンドを大いに喜ばせた。 しかし、長野はその後調子を落としてしまい、8月末にはシュタルフ悠紀監督を解任。指揮官交代後も調子が戻らず、シーズン序盤のスタジアムの熱狂は戻ってこないまま、14位でシーズンを終えた。 過去のシーズンと比較すると、新型コロナウイルスの影響がなかった2019シーズンの平均観客数がちょうど3000人で、528人の大幅増加だ。ただし、上記の「信州ダービー」を除く18試合で考えると、1試合平均は3032人でほぼ横ばいで、ビッグマッチ以外の集客は課題と言えるかもしれない。
43位:愛媛FC ホームスタジアム:ニンジニアスタジアム(収容可能人数:20919人) 平均入場者数:3674人 2023シーズンのJ3で優勝してJ2昇格を決めた愛媛FCは、1試合平均3674人の観客を動員した。 新型コロナウイルスの影響による入場制限がなかった2019シーズン、愛媛の平均観客数は3780人だった。ただ、当時J2で戦っていたことを考えると、2023シーズンの3674人は良い数字と捉えることができるだろう。 愛媛は開幕戦・いわてグルージャ盛岡戦で3961人を動員したあと、しばらくは観客数が伸びなかった。第4節・FC大阪戦では、1593人の今季最少を記録している。しかし、シーズン中盤で首位に立つと、第20節・松本山雅FC戦に4012人の観客が訪れ、シーズン初の4000人超を達成。その後もチームは首位を維持し、さらに観客数が増えていった。 第35節・FC今治戦は、クラブ史に残る歴史的なゲームになった。「伊予決戦」というだけで注目だったが、大一番に勝った上で、2位の鹿児島ユナイテッドFCが負けると優勝が決まるという状況で、1万1128人の観客がスタジアムを訪れている。大観衆に後押しされて勝利した愛媛は、ダービーで優勝を決めて、ファンに大きな喜びを与えた。