世界一貢献2投手も“余剰戦力化”? スネル獲得で先発投手拡充 ド軍のシビアな戦力整理「戻るのは意味がない」
連覇に向けた戦力整理は着々と進んでいる。現地時間11月26日、ドジャースはブレイク・スネルと6200万ドル(約94億円)の後払いを含んだ5年総額1億8200万ドル(約276億6000万円)の契約を締結した。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン レイズ時代の2018年と、パドレスに所属した23年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得したスネル。今オフのFA市場の目玉となっていた実力派左腕を引き入れたことで、ドジャースの先発ローテーションは大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノーを含めた強力な4本柱が君臨。加えてクレイトン・カーショウやトニー・ゴンソリンなど投手陣のネームバリューはかつてないほどに増している。 加えてドジャースは今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍を決めた佐々木朗希の獲得も囁かれている。仮に米球界で垂涎の的となっている令和の怪物を巡る争奪戦にも勝利すれば、先発投手層はより盤石なものとなる。 無論、余剰戦力の整理も必要となっている。そうした中で注目を集めるのは、今オフにFAとなったジャック・フラハティとウォーカー・ビューラーとの再契約だ。シーズン終了直後には契約延長も論じられていた両投手だが、スネル獲得によって残留は難しいという見方が強まっている。 MLB公式サイトのジョン・モロシ記者は「確実ではない」と前置きした上で「ビューラーとフラハティは2025年にはドジャースと再契約しないだろう。フラハティとビューラーを、スネルとオオタニとトレードしているようなものだ」と断言。また、米スポーツ専門局『CBS Sports』のマット・スナイダー記者も「ドジャースはササキ獲得も諦めるつもりはない。そうした状況を考えると、フラハティとビューラーがチームに戻るのは意味がない」と論じている。 24年シーズンのポストシーズンで先発ローテーションの一角を担ったフラハティとビューラー。彼らの引き留めを必要としないところにも、“銀河系軍団”の凄みは表れていると言えよう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]