近江の多賀章仁監督＝大津市御陵町の皇子山球場で２０１９年１０月５日、成松秋穂撮影

　第96回選抜高校野球大会は18日、阪神甲子園球場（兵庫県西宮市）で開幕し、1回戦で2022年大会準優勝の近江（滋賀）が延長十回タイブレークの末、1―2で春夏通じて初出場の熊本国府にサヨナラ負けした。近江は2年ぶりの初戦突破はならなかった。 【熱戦を写真で】熊本国府ー近江（1回戦） 　近江の多賀章仁監督の主なコメントは次の通り。 　◇「私の思い切りがなかった」 　◇近江・多賀章仁監督 　私のミスです。チャンスを作れても、なかなか点が取れなかった。私の思い切りがなかったと思う。（1人で投げ切った先発の西山は）スピードも出ず、本来の状況ではなかった。 　（169球の西山は）やっぱり球数があれだけ多いとちょっと厳しい。五、六回でチェンジも考えたんですけど、今日はもう西山でという気持ちがあったので（完投させた）。1点を先制した直後の1失点。あの回が非常に悔やまれる。 　（打線は）あまりにもつながらなかった。何と言っても（1死一、三塁の好機を作った）初回の無得点が痛かった。ここで先制できていれば、だいぶ変わったと思う。 　（課題が）たくさんありすぎて。こういう試合を甲子園で経験できたっていうことは、本当に生かしたいですよね。彼らが一番悔しいでしょうし。監督自身のもうミスで負けた試合なので、なかなか選手にそういう風に言いにくいところはあるんですけども。 　これを糧にしてやっていかなあかんと思いますんでね、選手は。もう一回、ゼロからのチーム再建というか、今までのを白紙に戻して、またやっていかなあかんなと思います。