クルマの贅沢をすべて凝縮!マセラティ「グランカブリオ」に宿る不変の価値
ちなみに今回取り上げたグランカブリオは、トロフェオというモデルで日本国内では3120万円のプライスタグをつける。フェラーリ「ローマスパイダー」と変わらない価格なのだから、やはり「お金があって運転が好きな人が乗るクルマ」なのである。 ■変わらずにいてほしいマセラティのコア これからマセラティ ジャパンは、“ハイパーターゲティング”という手法で拡販を狙うとする。 「ターゲットとなる富裕層にピンポイントで車両を見て試乗いただく機会を、東京を中心とした主要都市で行っていく戦略をとっています。マセラティ=グラントゥーリズモ(一般的な意味でのGT)であることを知っていただき、よりブランドイメージを強固なものにします」とは、広報担当者の弁だ。
たしかに、グランカブリオに乗っていて、クルマ好きを魅了してきたマセラティのよさを体感できた。それをコアとしてクルマづくりを続けているマセラティには、安易に(? )SUVに流れてほしくない、と勝手を承知で願うのである。 【写真】妖艶なインテリアの仕立てにも注目! マセラティ「グランカブリオ」を見る(30枚以上)
小川 フミオ :モータージャーナリスト