津波7メートル予測の三重大で避難訓練 ドローンでキャンパス内の液状化確認も
屋上へ垂直避難した学生ら=三重大学(三重テレビ放送)
津波による浸水が想定されている津市の三重大学で15日、南海トラフ地震を想定した避難訓練が行われました。 伊勢湾と川に挟まれた場所に位置する三重大学は、南海トラフ地震が発生した場合、津波によりキャンパス全体が水に浸かり、最悪の場合、高い所で5メートルから7メートルの津波が押し寄せると予測されています。 訓練は、授業中に南海トラフ東部を震源とするマグニチュード8の大地震が発生し、津市で震度7の揺れを観測したという想定で行われ、学生と職員ら約2000人が参加しました。 学生らは姿勢を低くするなどして身の安全を確保した後、大津波警報が出されたという想定のもと、校舎の屋上へ垂直避難しました。 職員たちは、学生の安否や建物への被害などの情報収集にあたり、ケガ人の応急処置をするなど役割分担をして対応にあたりました。 三重大学の安全・防災・危機管理室の酒井俊典室長は「津波や液状化の被害が考えられる地域なので、学生や教職員、地域の人を含め防災対策を進めていきたい」と話していました。 また、ドローンを用いて学内の液状化の状況や、建物の損壊状況を確認する新たな訓練も行われました。