年俸1.8億円で早々退団の助っ人も…今季「コスパ良かった5人&悪かった5人」【パ・リーグ編】
一方の田宮も水谷と同じ2018年のドラフトにプロ入りし、昨年までは一軍通算13安打に終わっていたが、今年は開幕スタメンを勝ち取るとヒットを量産。一時は打率4割を超えるペースで打ち続けて話題となった。水谷と同様に夏場以降は成績を落としたものの、85安打はキャリアハイを大きく更新する数字であり、二桁盗塁もマークした。来年も打てて走れる捕手として楽しみな存在だ。 ルーキーでは武内と古田島の2人が期待を上回る活躍を見せてランクインした。武内はデビューから負けなしの5連勝を記録。疲労を考慮してローテーションを飛ばしたこともあったが、最終的に規定投球回数をクリアして10勝をマークするなど低迷するチームの中で見事な活躍を見せた。防御率2.17はモイネロ(ソフトバンク)に次ぐパ・リーグ2位の数字である。一方の古田島も開幕一軍入りを果たすとリリーフとしてデビューから22試合連続無失点を記録。50試合に登板して失点したのは5試合、自責点を喫したのは4試合という抜群の安定感で防御率0点台を記録した。会心の下位指名だったと言えるだろう。 ■コスパの悪かった選手ワースト5 1位:田中将大(楽天・推定年俸2億6000万円) 1試合0勝1敗0セーブ0ホールド 防御率7.20 2位:フェルナンデス(ロッテ・推定年俸1億8000万円) 一軍出場なし 3位:武田翔太(ソフトバンク・推定年俸1億5000万円) 一軍出場なし 4位:コルデロ(ロッテ・推定年俸1億8000万円) 5試合0勝1敗0セーブ2ホールド 防御率7.20 5位:ゴンザレス(オリックス・推定年俸1億8000万円) 23試合8安打1本塁打2打点0盗塁 打率.131 一方のパ・リーグはやはり田中がトップとなるだろう。日本球界に復帰した2021年からの勝ち星は4勝、9勝、7勝となっていたが、防御率は年々悪化し、昨年の自責点76はリーグワーストの数字である。そして今年は開幕から調整が遅れてなかなか状態が上がらず、9月28日のオリックス戦でようやく今シーズン初登板となったが5回を投げて4失点に終わった。オフには球団からの提示を拒否して自由契約を選択。今後の去就が注目される。 田中と同じくかつてのエースでは武田が怪我に苦しんでいる。4月にトミー・ジョン手術を受けて長期離脱。来年が4年契約の最終年となるだけに、回復ぶりをアピールする必要があるだろう。