ペップ最終年の夏にもかかわらず大型補強はなし? 噂されるギマランイスは高額な契約解除金がネック
ここまで大型補強を続けてきた
23-24シーズンはアーセナルやリヴァプールに一時は後塵を拝していたマンチェスター・シティだが、例年通り終盤戦に突入すると異次元の強さを発揮し、前人未到のリーグ4連覇を成し遂げた。24-25シーズンもリーグを制することになれば、この記録を更新することになる。 新シーズンに向けて注目が集まっているのは、夏の移籍市場での動きだ。昨季はヨシュコ・グヴァルディオル、マテオ・コバチッチらを獲得して戦力増強に務めた。 しかし英『ESPN』によると、シティは今夏主力の退団がない限り、大型補強に動くつもりはないようだ。 主力で且つ、放出の噂が挙がっているところで言えば、エデルソン・モラエス、ケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シルバの3人だが、退団の意思は示していないという。 ただ、デブライネとベルナルドが退団することになれば、シティはニューカッスルのブルーノ・ギマランイス獲得に動くとされている。問題は高額に設定されている契約解除金(1億ポンド(約200億円))であり、シティ陣営はブラジル代表MFにその価値はないと考えている。 昨夏シティに加わるもシーズンを通して出番を得られなかったマテウス・ヌネスは、獲得候補とされるギマランイスのプロフィールに近い選手だ。コンディションが安定せず運動量が落ちたデブライネの起用法、去就次第では来季のヌネスの出場機会増も見込め、ポルトガル代表MFの成長は来季の注目ポイントといえる。 そうなると、来季加入するのは、ラリーガで旋風を巻き起こしたジローナのサヴィオくらいか。同選手は来月からスタートするプレシーズンマッチで、シティに合流するようだ。左にはジェレミー・ドクとジャック・グリーリッシュ、右はベルナルド、フィル・フォーデン、オスカー・ボブがいて選手層は厚いが、ベルナルドとフォーデンは中盤も兼任しており、ジローナで活躍したサイドとは逆になるが、右でポジションを得る可能性は十分に考えられる。 ロドリの代役だけが懸念点ではあるが、このレベルの代役を用意するのは困難だ。クオリティに大きな差はあるがコバチッチのアンカー起用で、来季もしのぐことになるだろう。 例年に比べて、静かな夏となりそうなペップ・シティ。グアルディオラとの契約は来季までとなっており、名将との9年間をどのように締めくくるのか注目したい。
構成/ザ・ワールド編集部