【札幌記念】ソダシら連覇狙った馬は8連敗中 プログノーシス連覇の可能性を探る
3歳牝馬ソダシの挑戦を振り返る
札幌記念が近年で一番の盛り上がりを見せたのはソダシが出走した2021、2022年ではないだろうか。2021年はソダシだけでなく、QE2世Cを制して日本に帰ってきたオークス馬ラヴズオンリーユーや、有馬記念勝ち馬ブラストワンピース、マイルCS勝ちのあるペルシアンナイトなど、13頭中9頭が重賞勝ち馬という豪華メンバーだった。 レースはスタート後、ソダシがスルスルと2番手まで押し上げていった。ラヴズオンリーユーは外7、8番手を追走。残り800mを過ぎるとブラストワンピースが一気に追い上げ2番手につけた。ソダシは4コーナーを回ると一気に後続を突き放した。直線に入るとラヴズオンリーユーがペルシアンナイトと一緒に伸びてきたが3/4馬身届かなかった。 連覇を狙った2022年はGⅠ馬のパンサラッサ、グローリーヴェイズ、ユーバーレーベン、マカヒキ。後にGⅠを勝つジャックドール、ウインマリリンなどGⅠ並みのメンバーが出走していた。対するソダシは2走前にフェブラリーS3着、前走ヴィクトリアマイルを勝って参戦。 レースはパンサラッサが逃げる展開。それを見ながら終始2番手でレースを進めたジャックドールが最後の直線でパンサラッサをクビ差退け勝利した。連覇を狙ったソダシは道中5番手からレースを進めるも5着。前年から斤量プラス3kgも影響したのか最後の直線では伸びあぐねた。メンバーが揃う本レースでの連覇がいかに難しいかを改めて思い知らされる結果だった。
プログノーシスは連覇なるか
2022年の勝ち馬ジャックドールは昨年も参戦。積極的な競馬をしたがプログノーシスの6着に敗れた。そして今年はプログノーシスが連覇に挑む。同馬は前述のディープインパクト産駒でデータ的にもプラス材料は多い。また騎乗予定の川田将雅騎手は過去10年の本レースで【3-1-0-1】勝率60.0%と好相性だ。臨戦過程も前々走は金鯱賞1着、前走はQE2世C2着。近走の充実ぶりからすれば連覇の可能性は十分ある。今年こそエアグルーヴ以来の連覇達成なるか。注目したい。 《ライタープロフィール》 高橋楓 秋田県出身。サクラローレルの馬体の美しさに魅せられて競馬の世界に惹きこまれる。他に好きな馬はホクトベガ、サイレンススズカ。一口馬主を趣味とし、楽しさを伝える事にも注力している。競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。
高橋楓