「本当に申し訳ない」アメリカ戦で失点に絡んだ北川ひかるが唇を噛む。自身初の大舞台で貴重な経験「もっと強くなりたい」と成長誓う【パリ五輪】
ナイジェリア戦では鮮烈なFK弾
力を振り絞った。必死に食らいついた。だが、止められなかった。 日本女子代表は現地8月3日、パリ五輪の準々決勝でアメリカと対戦。スコアレスで迎えた延長の105+2分、トリニティ・ロッドマンの個人技からシュートを決められて失点。このゴールが決勝点となり、0-1で敗れた。 【厳選ショット】120分にわたる死闘の末アメリカに敗れる… なでしこジャパン、パリ五輪をベスト8で去る|パリ五輪 準々決勝 日本女子0-1アメリカ女子 ボックス内左でロッドマンに対応したのは、北川ひかる。すぐに寄せたが、鋭い切り返しに置き去りにされた。ほぼフリーの状態でシュートを打たせてしまった。 同サイドで警戒すべき相手だった。序盤から粘り強いディフェンスで、決定的な仕事をさせなかった。守備に回る時間が長く、体力をすり減らしたが、身体を張って守っていた。 だが、「延長に入って、足がきついとかあったんですけど、自分が相手に隙を与えてしまって、その1本で負けたことが、本当に申し訳ない」と北川は唇を噛む。 失点に絡んでしまったが、それでも北川の踏ん張りもあって、優勝候補を相手に接戦に持ち込んだのも事実だ。 自身初の大舞台で、貴重な経験を積んだ。グループステージ第3戦のナイジェリア戦(3-1)では、鮮やかなFKを決めてみせた。 目標としていたメダル獲得は果たせなかったが、「もっと、選手としても強くなりたい」とかきたてられたパリ五輪。27歳レフティは「世界の相手に通用するようなことを、個人としてももっとやっていかないといけない。もっと自分を高めたい」と意欲を燃やした。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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