島田麻央、攻めて2位発進 トリプルアクセル挑戦でガッツポーズ フィギュア日本選手権
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米ボストン)代表最終選考会を兼ねる全日本選手権は20日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕し、女子SPは島田麻央(木下グループ)が75・58点で2位発進した。 ◇ 「守りではなく攻めの姿勢で」。16歳の島田は大会前に口にした言葉を、演技で体現した。ジュニアではSPに入れられない大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を冒頭に組み込み、着氷。すべてのジャンプを降り、75・58点で2位発進した。演技後は、力強く両手でガッツポーズを作り、「大きなミスなくそろえられてうれしかった」と頰を緩めた。 「絶対にやるぞ」という気持ちで演技に入ったという。トリプルアクセルは回転不足を取られたが、転倒せずに耐えた。基礎点が1・1倍になる演技後半のルッツ-トーループの連続3回転はきれいに成功させ、得点を稼いだ。技術点は全選手の中でトップだった。 ジュニアグランプリファイナルを3連覇し、ジュニアの世界トップをひた走る。全日本の出場は3度目で、過去2大会は連続で3位と存在感を示した。頂点に立てば、憧れの浅田真央さんに並ぶ16歳での初優勝となるが「私は挑戦者。あまり考えず、自分を信じて滑れたら」。トリプルアクセルと4回転トーループを組み込む予定のフリーへ「練習をそのまま試合で出せるようにしたい」と自然体を強調した。(久保まりな)