「これは□走るミニバン□だわ!」静かでパワフル! 日産セレナAUTECH SPORTS SPECが生み出す□走る喜び□とは?
高速道路では舵の据わりがよい操舵フィールと安定したレーンチェンジを、市街地ではストレスのない発進加速と雑味の無い上質な乗り心地を、ワインディングではレスポンスのよい加速フィールとコントロールしやすいステア特性を実現し、どんなシーンでも安心感のある質の高い走りを目指しているとの説明のとおり、その走りの仕上がりはなかなか妙味だった。
ストレスのない扱いやすい加速フィールについては、NMCの走りのマイスターである高澤仁氏が、「普段使いでアクセル開度50%ぐらいが一番よさを感じられるようにした」と述べるとおり、乗ると即座に違いを感じる。
ドライブモードごとの走りは、ECOモードに変更はないが、STANDARDモードは日常シーンで不満を感じないように、レスポンスを変えず加速の力強さと伸びを強化したベース車でいうSPORTモードに近い特性とされており、信号待ちからの発進でスッと他車を一歩リードできて、高速道路ではストレスのないスムーズな加速で快適にクルージングできるように味付けされている。
さらにSPORTモードでは、意のままに操れる素早い加速により、ワインディングロードでスポーティな加速で喜びと楽しさを感じられるドライビングを実現すべく、力強さと伸びをさらに強化するとともにレスポンスも強化している。
STANDARDモードだけでなくSPORTモードも、レスポンスはよくてもゲインは高くないので、乗りやすさを損なうことなく速さを体感できるようになっているところもいい。
◆ハンドリングに対して正確にトレースする接地感がと静粛性が気持ちよい
足まわりや車体は走行シーンに適応したハンドリングと快適性を念頭においてチューニングされている。高速道路では、操舵に対する応答を速めてキビキビと走れるようにしながらも、スタビリティを確保して車線変更での安定性を高めることで安心感があり、同乗者との会話が楽しめるよう静粛性にも配慮した。ワイディングロードではロールを抑えて接地感を確保し、余裕のあるコーナリングの実現を目指したという。