「これは□走るミニバン□だわ!」静かでパワフル! 日産セレナAUTECH SPORTS SPECが生み出す□走る喜び□とは?
日産直系のオーテックジャパン(オーテック)と、日産ワークスとしてモータースポーツを担うニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)が統合し、「日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)」が2022年4月に設立された。 【画像全31枚】
オーテックとニスモそれぞれの強みを活かした活動のかたわらで、かねてから両ブランドではファクトリーカスタムした「AUTECH」と「NISMO」をラインアップしてきた。どちらも走る喜びや操る楽しさ、安心感を追求した「Sports」を掲げる点では共通しながらも、NISMOが「Performance」と「Motorsports」を掲げ、速さや高揚感を訴求するのに対し、AUTECHは「Premium」と「Craftsmanship」を掲げ、上質さと爽快感を訴求する点で棲み分けている。
◆普段使いで確実に感じる違いに好印象、楽しさを感じるオーテックの走り
AUTECHは2024年10月の時点で8車種がラインアップされている。ミニバンの『セレナ』については、いちはやく「C25」型の時代から設定され、ミニバンならではの利便性や高い目線により味わえる爽快感や見晴らしのよい景色に魅力を感じるとともに、内外装デザインや走りの付加価値を求める層に人気を博してきた。
2022年11月に登場した現行の「C28」型セレナのAUTECHに、このほど新たに設定された「SPORTS SPEC」は、そんなセレナAUTECHの価値をさらに高めるべく、シャシー、パワートレーン、ボディに手を加え遮音対策を施すなど全体的にアップグレードする。オーテックと目で見てわかる違いは小さく、内外装のエンブレムと、タイヤ&ホイールのサイズと、タイヤ銘柄とホイールが表面仕上げであることぐらいだが、中身は以下で述べていくとおり多くの部分に手が加えられている。
試乗した神奈川県横須賀の追浜にあるグランドライブには、一般道路を再現しした1周約4kmのコースがあり、そこを上限100km/hの速度標識に従い、けっして攻めるのではなく、ごく普通+□で走ってみた。