新型ブガッティ「トゥールビヨン」登場!8.3リッター自然吸気V16エンジンは機械工学の芸術に対する愛の宣言である!
露出したリアタイア
タイヤパートナーであるミシュランが「トゥールビヨン」のために特別に開発したパイロットスポーツカップ2タイヤは、後ろからよく見える。現行の「ポルシェ911(992)GT3 RS」と同様、タイヤトレッドのかなりの部分が露出している。これは、空力上後輪は45度の角度しかカバーする必要がないためだとハイルは説明する。
リヤの下部は、その名を冠したディフューザーで占められている。いわゆるキールは中央に位置し、角張ったテールパイプはディフューザーと一体化しているように見える。これは特許を取得したクラッシュ構造としても機能する。長さ約2メートルのカーボン製ディフューザーは、パッセンジャーコンパートメントからリヤまで伸び、ほぼ11度の角度で終わっている。これ以上は不可能である。
リヤウィングの使い道
このような努力には単純な理由がある。ブガッティチームは、「シロン スーパースポーツ300+」の記録更新ドライブで多くのことを学びんだ。ブガッティの特筆すべき点は、デザイナーとエンジニアが他のどのブランドよりも緊密に連携していることだ。例えば、ハイルが特に誇りに思っているのは、「トゥールビヨン」がリヤウィングを格納した状態で最高速度445km/h(もちろん電子制御による制限付き)に達するという事実である。ウィングはハンドリングモードでのみ必要となる。 ラ ヴォワチュール ノワール風の曲線を描くリヤライトや、カーボン製ディフューザーの武骨な表情など、芸術的なディテールには特に感銘を受ける。リヤのデザインは従来のブガッティの中でも傑作の一つだ。
ダウンサイジング?ブガッティでは違う!
エンジンもまた傑作である。伝説の「W16」が2022年に99台限定の「ミストラル」で引退したとき、私は最悪の事態を恐れた。V8ツインターボと電動アシストを搭載したブガッティなど・・・。幸い、私の心配は杞憂に終わり、ブガッティは走りの面で再び凌駕した。
W16ではなくV16
16気筒エンジンに背を向けずに、「W16」が「V16」として、新たなエンジンが開発された。2基の直列8気筒エンジン(これもタイプ57を意識している)が組み合わされた。その結果、1,000馬力、排気量8.3リッターの「V16」が誕生した。どのメーカーも、より小型で、より効率的とされるエンジンに長年注力してきたのに対し、ブガッティはその逆を行っている。ダウンサイジング?ブガッティは違う! そして、「V16」の最高のディテールはもう明かされただろうか?9,000rpmまで回転する自然吸気エンジンのことだ。圧縮比14.5:1の極端にショートストロークな「V16」は過給機を頼らない。もう一度はっきりさせておきたい:「ブガッティ トゥールビヨン」は8.3リッター自然吸気V16エンジンを搭載し、1,000馬力を発揮する。言い換えれば、機械工学の芸術に対する愛の宣言だ!
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