ガスや水道の「従量料金」ってなんですか?使ったら分だけ請求されるのではないのでしょうか?
水道やガス料金に含まれる「従量料金」という言葉を、どこかで目にしたり耳にしたりしたことがあるかもしれません。従量料金とは、電気やガス、水道などの生活に欠かせないサービスに幅広く導入されている料金体系で、使用量に応じて変動する仕組みです。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較 本記事では、従量料金の基本的な考え方から、安く抑えるためのコツまでを解説していきます。
従量料金とは
従量料金とは、使用量に応じて支払う金額が変動する料金のことです。電気やガス、水道、電話などのサービスで広く採用されており、使用した分だけ料金が発生するため、分かりやすい料金体系といえるでしょう。 ガス料金では、基本料金に加え、使用量に応じた従量料金が発生します。従量料金は「単位料金」×「ガス使用量」で計算され、単位料金は毎月の原料費調整制度によって変動します。 原料費調整制度とは、原料費の変動にあわせてガス料金を変更する制度です。原料費調整制度では、3ヶ月平均の貿易統計価格などに基づきガス料金が見直されます。 電気料金の場合も、設定された1キロワットアワーの単価に使用量をかけて料金計算が行われます。電力会社によっては、電気料金を使用料に応じて三段階に分ける「三段階料金制度」を採用しているところもあるようです。 いずれにしても、使用量に応じて単価が異なり、多く使用するほど単価が高くなる仕組みになっています。さらに燃料費調整額も従量料金に含まれるため、変動の可能性がある点に注意が必要です。 水道料金については、多くの自治体が逓増制料金体系を採用しています。使用水量が増えるごとに単価が高くなる仕組みで、一般家庭の水道料金は1ヶ月に使用した水の量に応じて計算されます。使用量が増えれば増えるほど1立方メートルあたりの料金が上がる制度です。 ■基本料金との違い 基本料金とは、契約したプランに応じて毎月発生する一定額の料金です。従量料金と異なり、使用量にかかわらず固定で支払う必要があり、電気やガス、水道の各契約で設定されています。基本料金には、電気やガスの場合、設備の維持費や検針にかかる費用などが含まれます。