五輪2連覇・阿部一二三が「負けかけた」と危機感を抱いた試合を激白。まさかのアクシデントも“ゾーン”に入り「決めれるな!っと」【パリ五輪】
パリ五輪の柔道男子66キロ級で金メダルを獲得し、東京大会から連覇を飾った阿部一二三と、女子52キロ級で混合団体の銀メダルに貢献した妹の詩が17日の深夜、日本テレビ系の「Going! Sports&News」に兄妹揃って生出演。兄の一二三が激闘の裏側を激白した。 【画像】「負けかけた試合」阿部一二三が”ゾーンに入った瞬間”を激写 一二三は計4試合を戦ったなかで、MCである上田晋也(くりぃむしちゅー)からゾーンに入った試合を問われると、「一番感じたのは準々決勝で、鼻血が出て危なかった。負けかけた試合」と振り返った。 準々決勝、エモマリ(タジキスタン)との試合は途中で一二三が右の鼻の穴から出血するアクシデントが襲った。柔道のルールでは、どんなにリードしている選手でも3回出血したら「棄権」とみなされ、負けとなってしまう。ゆえに1回目に止血したが、再度出血したため、一二三は現地ドクターに止血剤を詰めてもらい、鼻の穴がパンパンになるまで綿を詰めてもらっていた。そして2度の止血治療を経て、治療を終えた一二三は早期決着を狙い、再開13秒後に大内刈りで勝利を収めた。 棄権負けがよぎる瀬戸際のなか、一二三は2回目の止血治療をしていたときに勝利を確信したという。「鼻に詰め物をしている時に、次決めるしかない。というか、決めれるな!っと。組んでるときじゃなくて、戻るときに『これはいける!』って、何かが降りてくるみたいな」と語り、鼻血の治療中にゾーンに突入したという。 続けて、「どの試合も、ゾーンに入ると『いけるな』という確信が。それで負けたことはないですね」と付け加え、この準々決勝が金メダル獲得の山場だったと強調した。 ちなみに妹の詩は「私はちょっとだけ(動きが)ゆっくりに見えて、技に入ったときには『決まったな』と感じる」と答え、ゾーンに入る瞬間が兄妹によって違うことも明らかとなった。 構成●THE DIGEST編集部
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