【東京六大学】早稲田大が2季連続、最多48度目の優勝!76年ぶり早明優勝決定戦を制す 3年生エース伊藤樹が圧巻の3安打完封劇
■東京六大学野球秋季リーグ戦 優勝決定戦 明治大 0-4 早稲田大 (12日 神宮球場) 東京六大学野球秋季リーグ戦、リーグ14年ぶり優勝決定戦で早稲田大が明治大を下し、2季連続48度目の優勝を決めた。早大の連覇は2015年以来9年ぶりで、優勝回数はリーグ最多を更新する48回目(2位・法政大・46回)となった。 また11月20日より開幕する第55回明治神宮野球大会への出場権も9年ぶりに手にし、2010年以来14年ぶり2度目の優勝を狙う。初戦は23日(土)の第3試合(15:00)で、名城大(北陸・東海三連盟)ー環太平洋大(中国・四国三連盟)の勝者と対戦する。 1勝すれば優勝が決まる早慶戦で、5位が確定していた慶應大に痛恨の2連敗で迎えた14年ぶりの優勝決定戦。14年前は斎藤佑樹の8回途中までノーヒットノーランの快投もあり慶大に勝利。早大の優勝決定戦は通算13試合目で、6勝4敗2分。明大との対戦に限っては、1948年春以来76年ぶり3度目で、1勝1敗のタイ。 早大は明大に春秋のリーグ戦併せて4勝1敗1分、いずれも勝ち点を奪っている。先発のマウンドには今季6勝(1敗)を挙げているエース・伊藤樹(3年・仙台育英)。9日(土)の慶大1回戦では7回5失点と精彩を欠き今季初黒星も、今春は明大相手に11回完封勝利を挙げるなど無傷の3勝と好相性。大学日本代表にも選出された右腕が、中2日で大一番の先発を託された。 立ち上がりは楽天ドラフト1位の3番・宗山塁(4年・広陵)を二ゴロに打ち取るなど、3回までパーフェクト投球。 打線は相手先発左腕・毛利海大(3年・福岡大大濠)に対し、初回は3番の楽天ドラフト5位・吉納翼(4年・東邦)が三振を喫するなど三者凡退。それでも2回に、4番で主将の印出太一(4年・中京大中京)が右前安打、5番・前田健伸(3年・大阪桐蔭)のバスターが決まり無死一、二塁。さらに高く弾んだ投ゴロもあり1死二、三塁となると、7番・中村敢晴(4年・筑陽学園)が左前適時打を放ち1-0と先制。 伊藤は4回の先頭打者に内野安打を浴び初安打を許すも、明大のチグハグな攻撃もあり得点与えず。5回には1死から大学日本代表にも選出された5番・小島大河(3年・東海大相模)に右中間への二塁打を浴び初めてのピンチ。それでも後続を打ち取り5回無失点の快投。 打線は5回裏に2番手・千葉汐凱(4年・千葉黎明)を攻め立て、吉納の二塁打、2つの四球で1死満塁とすると、6番・小澤周平(3年・健大高崎)が左中間への2点適時二塁打を放ち3-0。さらに2死から8番・石郷岡大成(3年・早実)が左前適時打を放ち4-0と突き放す。 援護をもらった伊藤は、6回は下位打線を相手に2つの三振を奪い三者凡退。7回は宗山との3度目の対戦も、三飛に打ち取り仕事をさせず三者凡退。 8回には6番・木本圭一(3年・桐蔭学園)に3本目となる左前安打を浴びるも、後続の代打を打ち取り無失点。9回もマウンドに上がると、得点許さず今季初完封勝利で締めくくった。