【危機】中国産“シャインマスカット”から残留農薬 日本産への風評被害懸念「全体の問題として誤解される可能性」狙われる日本のブランド果実
シャインマスカット以外にも被害
こうした被害はシャインマスカットだけではなく、“世界一高級なブドウ”「ルビーロマン」にも及んでいます。 2023年の初競りで1房160万円の値がついた高級ブドウ「ルビーロマン」。生産できるのは石川県内の農家だけで、糖度18度以上、一粒の重さ20g以上などの厳しい基準が設けられています。 しかし、2021年に韓国でルビーロマンと称されるブドウが複数カ所で販売されているとの情報が寄せられ、石川県がDNA鑑定を実施したところ遺伝子型が一致。 石川県は2021年に韓国の特許庁に商標登録を出願しましたが、すでに「ルビーロマン」は韓国企業などにより、商標登録と品種名称登録の2つがされており、石川県の出願は認められませんでした。石川県は、今も登録無効と取り消しを求めて対応を続けています。 ブドウ以外にも、イチゴやカンキツ系、リンゴ、ナシ、モモ、カキなど、多岐にわたり日本のブランド果物の被害が拡大しているといいます。 ――権利を守る側には、どのようなことが今後必要になってくるのでしょうか 小山隆史氏: 一つは苗の管理をきっちりと開発段階から生産段階まで含めてやると。開発の中で農家さんに委託しているうちに、それが意図せず流れてしまうということもあります。 それと、早く品種や商標登録をしていくということ。また、種や苗は小さいのですが、この裏には育成者権、知的財産権があるということを関係者だけではなく、(販売者なども含めて様々な人の)意識の向上が大切なのではないかなと。 (「めざまし8」12月4日放送より)
めざまし8