亡き祖母のために…ダウン症の女性ランナーがニューヨークマラソンを初完走
11月5日(現地時間)、ダウン症の女性として初めてニューヨークシティマラソンを完走するという偉業を達成したケイリー・ウィリアムソンさん。今は亡きケイリーさんの祖母は、彼女をニューヨークに連れて行ってイルミネーションを見せることが夢だったと言います。 【動画】亡き祖母のため…ケイリーさんがニューヨークマラソンを完走した瞬間 祖母の願いを背負い、見事にマラソンを完走したケイリーさん。実現するまでの歩みや想いを、<ランナーズ・ワールド アメリカ版>のレポートよりお届けします。
亡き祖母への贈りもの
マラソンが開始されてから10時間9分後、ケイリーさんは「ニューヨークシティマラソン」を完走した初めてのダウン症の女性の一人となりました。実は彼女は、米テキサス州で開催される「オースティンマラソン」と、同市のハーフマラソンを完走した初めてのダウン症の女性でもあります。 現在ケイリーさんと母親のサンディさんは、生前にアルツハイマー病と闘いながら老人ホームから出ることを夢見ていた祖母への“贈り物”として、アメリカ全州のハーフマラソンに挑戦している途中。 元々は、健康のためにはじめたというランニングですが、ケイリーさんの姿はさまざまな人生を歩む人々の“希望の光”となっています。
マラソンを完走した後の反響
故郷のテキサス州オースティンでは、ランニングをしている時に周囲から声をかけられるほどの有名人であるケイリーさん。しかし、ニューヨークシティマラソンを完走した後の反響は、これまでよりも大きかったよう。 また、米ニュース番組<TODAY>の司会者であるホーダ・コットブ氏が、240万人以上ものフォロワーをもつ自身のInstagramアカウントに、ケイリーさんが完走する瞬間の動画を投稿したという背景も。 これらの影響もあり、マラソン翌日のラガーディア空港では、「SNSで見たよ」「ニュースで見たよ」などと多くの人から声をかけられたとサンディさんは振り返ります。 後日には、コットブ氏とケイリーさん、サンディさん、ティナさんが、今回の偉業をみんなで祝った様子の写真も公開されました。