ChatGPTが仕事以外でも頼りになる?生成AIの暮らしにおける意外な使い道と注意点
【プロンプトの基本要素】 # 指示 AIに何をしてほしいかを具体的に入力する # 目的 「上司への報告文作成のため」など、出力結果を使用するシーンを指定 # 参照情報 要約したいテキストや解析する画像などを指定 # 出力形式 表形式、会話形式など、内容に合った出力形式を指定 プロンプトを作成する際、指示は必ず先頭に置きます。項目を追加する場合は、「#」などの記号で区切ると良いでしょう。 「使用シーンに応じて条件やターゲット、注意事項などの項目を追加して、より細かく情報を入力していきます。一見難しそうに思えますが、たったこれだけで出力結果の精度は大きく変わってきます」
日常生活に取り入れたい! 暮らしの中の生成AI活用術5選
生成AIを使って、日常の困りごとを解決する方法について、引き続き小澤さんに解説していただきます。今回は、2024年5月にリリースされたChatGPTの新モデル「GPT-4o」を使用します。 GPT-4oを利用する場合、基本的には有料プランである「ChatGPT Plus」へのアップグレードが必要です。有料プランでは、画像や音声の入力・生成や最新の情報を使った回答など、より高度な機能を利用できます。ただし、利用回数や一部機能に制限はあるものの、無料プランのユーザーでもGPT-4oの利用が可能です(2024年6月現在)。 ではさっそく、日常生活での活用法を見ていきましょう。
1.家にある食材からおいしいレシピを生成する
買い物に行きたくない、でも冷蔵庫にある食材だけで作れる料理を探すのは大変……。そんなときは、AIにレシピを生成してもらいましょう。まずは先ほど紹介したプロンプト作成のヒントを参考に、テキストのみでプロンプトを作成します。なお、テキスト入力のみであれば無料版のGPT-3.5でも出力が可能です。 【プロンプト例】 #指示 STEP1:提供する食材からレシピを作成してください。 STEP2:足りない食材がある場合は、その食材を指定してください。 #目的 なるべく買い足しをせずに、満足感のあるレシピを作成するため。 #残っている食材(=参照情報) トマト、小麦粉、タマネギ、各種調味料、豚肉 #条件 健康には配慮したメニューにしてください(栄養バランスを重視) 「ポイントはSTEP1・2のように指示を2段階に分けて入力することです。長文のプロンプトだとAIに指示内容が伝わりづらいので、指示が2つ以上になる場合は情報を細かく分解してみてください」 テキスト入力だけでなく、画像認識機能を使ってレシピを生成することも可能です。冷蔵庫の中身を撮影してチャット画面にアップロードします。 「AIが冷蔵庫内にどんな食材があるのかを分析して、それに応じたメニューを生成してくれます。分析できない食材があっても、『おそらく○○』というように食材の予測までしてくれます」