JR西日本の新幹線。「WESTERポイント全線フリーきっぷ」で乗車可能です

　JR西日本は7月5日、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」を発売しました。 　このきっぷは、JR西日本の全線と、智頭急行線で、新幹線や特急列車の普通車自由席、新快速・快速を含む普通列車が乗り放題となるきっぷ。関西エリアや中国エリアだけでなく、東は北陸新幹線の上越妙高駅、西は博多駅や博多南駅までがフリーエリアに含まれます。さらには、指定回数に限り、普通車指定席も利用可能（ただし「WEST EXPRESS銀河」「サンライズ出雲・瀬戸」は利用不可）です。 【画像】何が違う？ 「一部ポイント」と「全ポイント」の比較表を見る 　ただし、購入には、JR西日本グループのポイントサービス「WESTERポイント」の使用が必須です。きっぷは、発売額のうち一部をポイントで支払うものと、発売額全額をポイントで支払うものの、2種類が設定されています。 　まず「一部ポイント」は、有効期間は1日間。指定席は6回まで利用可能です。価格は、大人用が1000ポイント＋1万4000円、子ども用が1000ポイント＋7000円です。一方の「全ポイント」は、有効期間は3日間、指定席の利用回数は無制限。価格も、大人用が9000ポイント、子ども用が4500ポイントと、「一部ポイント」よりも必要なポイント数は多い一方、中身はお得な設定となっています。 　WESTERポイントは、使い道はさまざまですが、JR西日本グループのショッピングでは1ポイント1円で使用可能。「全ポイント」は、一般に発売されているきっぷと単純な比較はできませんが、「実質9000円」で手に入れられるフリーきっぷだと言えます。 　発売日は、両きっぷとも7月5日。「一部ポイント」は9月10日までの発売で、利用開始日の3日前までの購入が必要です。また、8月9日～18日のお盆期間は利用できません。「全ポイント」は9月11日までの発売。利用当日まで購入でき、お盆期間中の利用制限もありません。有効期間は、両きっぷとも9月13日までです。 　WESTERポイントは、他ポイントサービスからの移行などではない方法で貯めるには、JR西日本のクレジットカードや交通系ICカード「ICOCA」の利用、ネット予約サービス「e5489」などの利用が必要です。ポイント積算率は、「ICOCA」利用時が10パーセント（京阪神の一部が対象の「時間帯指定ポイント」の場合、積算条件あり）、「e5489」の在来線チケットレスサービス利用時が2パーセントなど。さすがに現時点でポイントがゼロの状態から「全ポイント」に必要な分まで貯めるのは難しそうですが、その他のキャンペーンなども駆使すれば、「一部ポイント」に必要な分は比較的容易に貯められそうです。