〔NY外為〕円、151円台後半(27日午前)
【ニューヨーク時事】27日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米物価関連統計の発表後にやや上げ幅を縮小し、1ドル=151円台後半で推移している。午前10時15分現在は151円70~80銭と、前日午後5時(153円04~14銭)比1円34銭の大幅な円高・ドル安。 翌28日の米国市場は感謝祭のため休場。29日も合わせて休暇を取る市場参加者が多く、大統領選以降に積み上がったドルの買い持ちをいったん解消する動きが台頭し、円は一時151円付近と約1カ月ぶりの高値で取引された。 祝日休場を前に、この日は米経済指標の発表が目白押し。7~9月期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比2.8%増で、速報値から変わらず。週間新規失業保険申請(17~23日)は3週連続で改善したが、10月の耐久財受注は市場予想を下回るなど、強弱まちまちの内容だった。 市場が最も注目した10月の個人消費支出(PCE)物価は、コア指数の上昇率が前月比0.3%、前年比2.8%と、予想と一致。インフレ低下ペースの鈍さを示す結果となり、相場はやや円安・ドル高方向に振れている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0530~0540ドル(前日午後5時は1.0485~0495ドル)、対円では同159円80~90銭(同160円57~67銭)と、77銭の円高・ユーロ安。