〔東京外為〕ドル、151円台後半=米金利低下などで大幅下落(27日午後5時)
27日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の下落などで売りが強まり、1ドル=151円台後半へと大幅に下落している。151円台を付けるのは3週間ぶり。終盤は時間外取引で米長期金利が低下したことも売りを強めた。午後5時現在、151円94~95銭と前日(午後5時、154円01~02銭)比2円07銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、米国時間の序盤に調整売りや米長期金利の低下に圧迫され、153円前後に下落。中盤はいったん持ち直したが、終盤に向けて再び売られ、153円付近に反落した。FOMC議事要旨はおおむね想定通りで、ドル円には大きく響かず。 東京市場は日経平均の下落に圧迫され、午前11時前後に152円50銭近辺に下げた。仲値にかけては「実需筋の買いも入らず、下値模索となった」(為替ブローカー)という。正午に向けては152円60~70銭に浮上したが、午後は売り優勢の状態が続いた。午後3時前後に持ち直す動きがみられたが、終盤は米金利低下が鮮明となり、ドル円は一段安となった。 東京時間は日経平均の下落のほか、「月末を控えて機関投資家の持ち高調整の売りも目立ったようだ」(同)と指摘される。終盤は米金利低下でドル円が下げる過程で、「チャート上の下値抵抗線を割り込んだことがドル円の売りを強めた面がある」(大手邦銀)との声が聞かれる。 ユーロも終盤、対円で下落。対ドルは強含み。午後5時現在、1ユーロ=159円48~49銭(前日午後5時、161円30~30銭)、対ドルでは1.0496~0496ドル(同1.0471~0472ドル)。