大阪府・吉村知事が定例会見8月5日(全文2)このタイミングでの発表「府民への呼び掛けは私の仕事」
7割という数字はどこから来ているのか
毎日新聞:毎日新聞の石川です。時短営業要請が掛かったミナミの感染状況についての質問です。先日、民放に出演されているときも、きのうの共同記者会見でも、知事が夜の街関連の感染者の中で、約7割がミナミで感染者が発生しているというふうにおっしゃっていました。市の担当課にお聞きしても、この7割という数字がどこから来ている数字かちょっとまだよく分からないので、具体的にどの期間でどういった人のことを含めた7割という数字なのかご説明いただけますでしょうか。 吉村:公表してる数字にあったと思いますけど。ミナミで148っていう数字がありましたよね。で、キタが31やったかな。本部会議でも出してますし、きのうの資料にも添付してるかな。その割合です。そこから、いいですか。これともう1個あったでしょう。すでに公表してる。 皆さんにもお配りしてる数字で、大阪府のホームページにも上がってますが、それも持ってきてもらっていいですか。これです。これの、ちょっと見えにくいけど、棒グラフになってる、ミナミが148、キタが31。黒い、太黒のところね。ああ、不明が78か。ここになってる部分ですね。この不明というのは、これはミナミかキタか、大阪市内か市外か分からないので、これを除いて算出したらミナミの、滞在エリア別でいくと夜の街関連のうち、ミナミがだいたい7割弱を占めるという、ここの数字に基づきます。 毎日新聞:分母と分子というのは、この総数とミナミの、286を想定されておっしゃってるんですか。148? 吉村:286はまだ、これは5日間の推計値、5日間ですけど、このままいけばこうなるということですから、基本的にはそれまでのデータは148というのがベースになってます。
データの扱いとしても疑問があるが
毎日新聞:お聞きしたいのは、これ滞在エリア別であって、あくまでもそこの場所で感染が発生したというのが確認取れた数字ではないかと思うんですが、滞在エリア別をもってミナミで7割の人がコロナ発生してるというふうに発言されるというのは、ちょっとデータの扱いとしても疑問があるんですけれども、理由を説明いただけますでしょうか。 吉村:聞き取りをしている中でそういった、ある意味、いろんな夜の街での活動であったり、聞ける範囲で聞いて、そしてこれはどうもリスクが高いなというところの数を積み上げているのがこれです。ウイルスは見えませんから、誰からどうかかったっていうのは、これが明確に分かるときなんていうのはほとんどないです。濃厚接触者の家族とか、そういうところ以外は。誰からうつったかなんていうのは、それを客観的に明らかにしろというのは、これはまず不可能です、見えないわけですから。 ですので、その中でもこの保健所の聞き取りの中で、どうもいろんな感染を追っていく、ルートを追っていくときに、この夜の街関連でいくと、ミナミにこの数字。キタも当然調べますけど、キタは31と。市外でいくと37とか、市内のその他が10というのが出てきてますから、これは一定、僕は有意な、統計的にも一応根拠のある数字だというふうにも思ってますし、まったく根拠のない数字だとは思ってません。 逆に、じゃあこれを明確にしろっていったって、ウイルスが見えて、カラーボールでぶちゃってぶつけたりするんだったらできますけど、そういうものじゃないですから。その中で保健所の疫学調査をして、これは滞在エリアというのを分析していて、感染中に、どうもこの時期に感染してるだろうというときに滞在エリア、動いている、まさに行動を見たときにこういう数字になってるということです。