走りも快適性も凝りに凝ったロールス・ロイス「ゴースト・シリーズⅡ」
セダンの良さ、これからも大事に
世の趨勢(すうせい)はSUVで、セダンは分が悪いように見えるが「セダンにはセダンのよさがあるので、それはこの先も大事にしていきたい」とは、プロダクトマネージャーを務めている本社のサイモン・バット氏の言葉だ。 エンジンについて、大排気量12気筒の未来をどう考えているか尋ねると、「出来るかぎり作っていきたい」との答えだった。「スペクター」のようなピュア電気自動車と、いわば2本立てで、「とにかくロールス・ロイス車に期待される魅力を提供していくのが使命みたいなもの」とのことだ。ハイブリッド車は作らない、とバット氏はつけ加えた。 【スペックス】 Rolls-Royce Ghost Series Ⅱ 全長×全幅×全高:5545×1998×1573mm ホイールベース:3295mm 6750ccV型12気筒 全輪駆動 最高出力:420kW(571ps)@5000~6000rpm 最大トルク:850Nm@1600~4250rpm 8段オートマチック変速機 車重:2490kg 取材協力・写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ ■著者プロフィール 小川フミオ モータージャーナリスト クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。
朝日新聞社