なぜラグビー日本代表の主将が”闘将”リーチ・マイケルからピーター・ラブスカフニに交替したのか…「今までで一番の主将に」
新主将の任期は、ひとまずは、この秋までとなっている。2023年のW杯フランス大会に向けて徐々に新陳代謝が進む。ラブスカフニもまた、それに倣うように進化する。 「個人、個人が全力を出せる環境作りをしなくてはいけない。そこが、以前までと異なる点でしょうか。お互いの信頼関係を作り上げながら努力し続けることで、自分たちのなかで信念が繋がり、チームが強くなると思います。責任は増しますが、基本的には自分を成長させることを大事に考えます。常に自分が成長し、チームに影響を与えれば、最終的にチームがベストパフォーマンスを出せる」 リーチが得意な歴史の講義はしないにせよ、チーム文化に沿った献身なら約束できる。 チームは、今秋の日本代表メンバーを11日に発表している。予備軍を含め計49名いた候補選手を37名までに絞った。16日からキャンプ地を別府に移し23日に昭和電工ドーム大分でオーストラリア代表と対戦する。 国内でのテストマッチはW杯日本大会以来となる。ファンにとって待望の時間。敬虔なクリスチャンでもあるラブスカフニが、成熟した人格と地道な働きで仲間を勇気づける。 (文責・向風見也/ラグビーライター)