放置プレイの庭に「聖母マリア」が花咲かす! 2m丈まで伸びた白ユリの清楚な佇まいに癒やされる
猛暑が続く2024年夏。パリオリンピックの観戦で、寝不足と猛烈な暑さのダブルパンチでお疲れな7月末日。見事な聖母マリアの花「白ユリ」が自宅の庭に咲きました。 【写真】2m丈を超える背丈にまで育った白ユリを見る(全4枚)
自由奔放に育ったユリは2m丈の巨人に!
アウトドア遊びのひとつとして家で菜園&ガーデンニングを楽しむ、自称ソトラバニスト(外で遊ぶの大好き人)の筆者は、過去にオクラの花、ナスの花、サボテンの花など、花シリーズのレポートをお届けしてきましたが、今回はユリの花です。 庭に植えた球根植物のユリですが、草刈りとともに切ってしまうという痛恨の惨事で「なんか今年は咲かないな……?」なんて惚けたことをいっていた年の夏もありましたが、2024年は猛暑の夏で庭の草刈りもままならず、放置プレイでほったらかしていたところ2mを超すほどの背丈に伸びて、蕾がつきました。そしてゲリラ豪雨の翌日、そのうちのひとつが見事な大輪の花を咲かせました。
咲いてわかったユリの正体はテッポウユリ?
白ユリは「聖母マリアの花」として神聖な花とのこと。真夏に香りの良い花を咲かせるユリは非常に種類が多いようです。庭で咲いたユリは姿形を見る限り、ラッパ銃に似ていることから名付けられたテッポウユリのようです。 屋久島から沖縄県の南西諸島、琉球の島々の日当たりがいい海岸部の崖などに自生します。横向きに白い漏斗状の花が咲きました。朝日を浴びて白い花が咲き、花筒の先がラッパのようにそりかえっています。 ユリの花言葉は純潔、甘美、威厳です。繊細な質感と香りが魅力で花びらが傷つきやすく、女性に例えることわざでは「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」とか。背筋がスッキリと伸びた先に咲く様はランウェイを歩く美しいファッションモデルのようです。 ユリは古代ギリシャの神話にも登場する花。エーゲ海に浮かぶクレタ島のクノッソス宮殿の壁画にもユリの花が描かれているとか。古代ローマでは兵士の傷を癒やす薬として、球根をすり潰して使っていたそうです。風に揺れる姿は優雅。純白で清楚なたたずまいに朝から癒されます。
多田壮一