CData、kintoneコネクタの機能拡充などを行ったB2B連携ツール「CData Arc V24.3」をリリース
CData Software Japan合同会社(以下、CData)は25日、B2B連携ツールの最新版「CData Arc V24.3」をリリースした。アップデートでは、データ連携フローの構築・実行・運用の各プロセスを効率化する機能改善を行った。 アップデートでは、kintoneコネクタでの任意Keyによる一括更新に対応。これまで、CData Arcからkintone上で複数のレコードを一括更新する際には、レコードIDを指定して更新を行う必要があったが、レコードIDではない任意のフィールドをKeyとした一括更新が可能となった。これにより、基幹システムのようなkintone以外のシステムで生成したIDやメールアドレスをKeyとした大規模データの更新が行えるようになり、kintoneと別システムを絡めた運用をよりシームレスに行える。 CDataでは、こうした運用の相談が増加しており、その背景のひとつとして、基幹システムの導入・運用でカスタマイズを避けて基本機能を活用する「Fit to Standard」が注目されはじめていることが挙げられると説明。Fit to Standardに基づいた運用では、基幹システム側の標準機能でカバーしきれない業務を、ローコード/ノーコードツールで対応し、基幹システムとのデータ連携を行って統合的な運用を行うケースがあり、今回のアップデートは、そうした利用ケースにも貢献する機能強化だとしている。 また、ユーザーがより直感的でシンプルにCData Arcを利用できるよう、UIの全面的な変更を行った。特に、CData Arcの中で基幹的なコネクタであるXML Mapコネクタでは、機能・UIの面で大きく改善している。 さらに、今回のアップデートでは、EDI連携機能のユーザビリティを向上させるため、CData ArcのトップメニューにEDIメニューを追加し、取引パートナー単位でのワークフローの集中管理を可能とした。これにより、パートナーごとのファイルの送受信数やワークフローの稼働状況を容易に確認でき、CData Arc内での視認性とアクセス性を改善した。さらに、今後も引き続き、サポート対象とするEDIプロトコルの拡大を続けていくとしている。 また、Dropboxコネクタを使ったファイルの送受信で、チームフォルダへの接続が可能となるアップデートを行った。Dropboxのチームフォルダは、組織内での共有時に細かな権限設定が可能で、契約書の管理や重要顧客情報の管理といった場面などで使用される。そのチームフォルダへのファイル送受信が可能となり、より多くの業務範囲でCData Arcを利用できるとしている。
クラウド Watch,三柳 英樹