ハンターカブ用パフォーマンスダンパーを実際に体験してみたよ
────────── 各部をトルクレンチで締めよう ────────── あとはバランスを見つつ各部を本締め。 まずはフロント側ステーの車体との取り付け部分。ここは6mmのヘキサゴンソケットで22Nm。 次にリア側ステーと車体との取り付け部。ここは2本とも10Nmね。 あとひといき。パフォーマンスダンパーとステーの取り付け部分。20Nmね。 ほんとはナット側にトルクレンチを使いたいけど、シリンダーが邪魔だし、ナット側にうまいこと届くトルクレンチをもっていないので妥協してボルト側で計測するよ。 最後は前側。ここも20Nm。 こっちは空間に余裕があるので、ナット側にトルクレンチを使うことが出来た。 パフォーマンスダンパーとノーマルマフラーとのクリアランスはこれくらい。 社外マフラーの場合も試してみた。手持ちのマフラーだと純正よりは少ないもののクリアランスは確保できてた。 もしかしたらエキパイを内側に追い込んでるマフラーだとギリギリ干渉するかも。とはいえ、パフォーマンスダンパーの位置にちょうど触媒があるとかじゃなければ、大抵のマフラーは大丈夫そう。 あと、ぎりぎり干渉しちゃう場合はワッシャーとかで1mmくらい内側に追い込めばいけそうな気もする。 パフォーマンスダンパーもステーも鉄なので、鉄のワッシャーならへんな共振への影響を少しでも抑えることができるんじゃないかな。逆にアルミカラーとかだと、制振機能に影響がありそうな雰囲気。あくまで個人的な印象だし、本来の設計とは変わってしまうので、ワッシャーなどを挟む場合はくれぐれも自己責任で。 ともあれ、無事に装着完了。 GoProやフォグランプのせいで見づらくなってるけど、実に収まりが良い。
いざ試運転。パフォーマンスダンパーの効果や如何に
試乗をしてきたんだけど、その前に注意点。 あくまで試運転での体感で自分が感じた印象ね。 車両の状態やカスタム仕様、乗り方によっても印象や効果は違うと思われます。 ではあらためて。 まず乗り始めて気づくのは振動の少なさ。単気筒らしさをスポイルすることなく、ノイズ的な微振動が大きく減少してる。 ハンターカブで気になる振動というと、グリップやシート、あとステップあたり。ステップに関しては正直そこまで変化ない気がしたけど、グリップとシートに関しては露骨に振動が減ってる。 というか、単純にグリップとかシートとかの部分部分だけじゃなく、全体的に車体がしっかりとした感じ。 かといってフレーム補強とかで車体剛性を高めた雰囲気とも違うのよ。 車体の剛性が上がっても、微振動が消えるわけじゃないじゃん。硬くするだけじゃ振動は消えないからこそラバーマウントとかもあるわけで。 パフォーマンスダンパーに関しては、剛性が上がったというよりも、ゆったりとしたしなやかさで許容度が高くなったというか、誤解を恐れず言えば生物的な感じ。金属をガチガチ組み合わせるというよりも、骨と関節と肉で吸収する雰囲気。これが車体粘性ってやつなんじゃないかな。 信号待ちをしてて、ふと気づいたのが地面に吸い付くような安定感。 逆にいうとこれまでは振動で微妙に浮足立ってたことに初めて気づいた。ハンターカブってシートが高いし振動もあるから、信号待ちで多少不安定な感じがしてたのね。 細かい振動が吸収されてる影響なのか、妙に路面に吸い付くように安定するので、足つきの悪いハンターカブでも信号待ちが楽になってた。 さて目的地の有料道路に突入。 パフォーマンスダンパーに期待してるのは、一定速で巡行したときのストレス軽減。 ハンターカブに限らず、カブ系ってある程度高い回転数で巡行してると振動で尻や手がジーンってなるし、乗っててやっぱ落ち着かない部分があるのよね。そういうとこもカブらしくて好きなんだけど。正直言うと、そういうカブと長距離走る自分が好き。 とはいえ、快適なのに越したことはないわけで。 で、実際に一定速で巡行してみると、実に楽で良い。 ちょうど良い速度と回転数なのに振動が気になるって場面あるじゃん。そういった定速巡行の邪魔になる不快な振動が相当改善されてる。 マフラーとかサスを交換すると、違いってなんやかんやでわかりやすいけど、パフォーマンスダンパーに関してはフレームの許容度が上がってるというか、文字通りあらゆる場面で少しずつ快適になってる印象。