ハンターカブ用パフォーマンスダンパーを実際に体験してみたよ
アクティブより、ハンターカブ用のパフォーマンスダンパーが登場。多数のカスタムパーツが存在するハンターカブにおいても、他に類をみない唯一無二の制振装置。これまでにない機能パーツということで、注目度も非常に高い。 そんなハンターカブ用パフォーマンスダンパー。同社よりサンプルをお借りして装着&試運転してみたので、さっそくレビューしてみるよ。 【画像】パフォーマンスダンパーの取り付け工程や試乗の様子などをギャラリーで見る(25枚) 文/Webikeプラス 若林 浩志
パフォーマンスダンパーとは
パフォーマンスダンパーはヤマハ発動機が開発した制振装置。変形や不快なノイズ、振動を吸収する機構で、車体剛性ではなく車体粘性に注目した、これまでにない機構。元々は自動車用に開発され、その後二輪初の車体制振ダンパーとして「パワービーム」が登場。初期ラインナップはSR、セロー、T-MAX用。その後、四輪用と名称が統一されパフォーマンスダンパーに。 ヤマハ技研の開発した技術だけあって、当初はヤマハ車用のみが設定されていたけど、ヤマハから技術提供を受けたACTIVEから、ヤマハ以外の各メーカー用もラインナップされるように。 ちょうど技術説明会での記事もあがってるので、詳しくはそちらも参考にしてね。
ハンターカブ用パフォーマンスダンパーのこだわり
というわけでハンターカブ用パフォーマンスダンパー。JA55、JA65のどちらにも対応してるよ。 ACTIVEでは、これまで中・大型車向けのラインナップを展開してきたんだけど、遂にこの度ハンターカブ用がラインナップされたってわけですよ。 小型車向けとしては、KTM 125DUKE('17-20)用が既に設定されてるけど、国産原付二種用としてはACTIVE初の試みでもある。 せっかくなので、開発担当の方に色々とこだわりなどを聞いてみたよ。 本日は宜しくお願いします。 まずハンターカブ向けにパフォーマンスダンパーを設定する際にこだわった点を教えてください。 安宅さん「ハンターカブに限りませんが、どの車種でも装着位置を決定する前に何カ所か装置取付位置を検討したうえで、最終的な取り付け位置を決定しています。ハンターカブの場合であれば、バッテリーリッドを開けたところにあるフレーム部分など、さまざまなポイントを検討しています。 制振性能という面もありますし、車両のスタイルを崩さないなどといった外観上のポイントなど、複数の要素から総合的に判断して取り付け位置を決定しています。 ハンターカブに関しては、最終的に非常に効果の大きい理想的な位置に取り付けることが出来たと思います」 苦労した点はありますか? 安宅さん「取り付け位置やステーの設計などに関しては、比較的順調でしたが、JA55とJA65の2モデルに対応させるというのが非常に厳しい条件でしたね」 なるほど、名前は同じハンターカブとはいえ、エンジンも違えば形式番号も違いますもんね。 ほんとは別の車種扱いにしたいですよね。 安宅さん「ダンパーロッド側をRクランクケースカバーに締結してるんですが、JA55とJA65ではRクランクケースカバーのボルト間隔も違うんですよ。ただ、苦労の甲斐あって商品の構成としても、性能面、そしてルックスなどを含め、これまでの中でもダントツだと自負しています」 小排気量車ということで、中・大型車とは効果の違いもあったりしますか? 安宅さん「初めて開発用のハンターカブに乗った時はびっくりしましたね。凄く元気なフレームといいますか」 カブ系って割とフレームがやんちゃですよね。 安宅さん「それだけに、パフォーマンスダンパーの能力がしっかりと発揮できています。自分の印象としてはこれまでのラインナップの中でも特に効果が大きいと思います」 制振っていまいちピンとこないんですが、自分でも体感できますかね。 安宅さん「これも自分の印象といいますか予想ですが、相当効果が大きいのでおそらく七割くらいの方はすぐ体感できると思います」 自分、かなり鈍感というかアレなので、三割に入りそうです。