【ラグビーリーグワン】21日開幕!神戸は静岡と激突 フランカー福西が初先発
4季目を迎えるラグビーリーグワンは21日に開幕し、神戸は敵地のヤマハスタジアムで静岡と対戦する。悲願の初優勝を目指す今季。日本代表SO李承信(23)と元ニュージーランド代表ロックのブロディ・レタリック(33)が共同主将を務める。19日には開幕戦メンバーが発表され、2年目のフランカー福西隼杜(24)が名を連ねた。 ようやく出番が巡ってきた。これまでリーグ戦出場は一度もない。加入2季目で待望の初先発の座をつかんだ福西は言葉に力を込めた。「泥くさいプレーというか、持ち味のタックル、ディフェンスで前に出るだとか、ブレークダウンの部分でチームに貢献できればと思っています」。報徳学園、京産大の出身。待ちわびた初出場で持てる力をすべてぶつけるつもりだ。 激しいタックルが持ち味の24歳。昨季はリーグ戦出場の機会こそなかったが、ジャッカルのスキル習得に励み、デイブ・レニー・ヘッドコーチの信頼を勝ち取った。お手本にしたのが昨季まで神戸に在籍したアーディ・サベアだ。ニュージーランド代表として23年に国際統括団体ワールドラグビーの年間最優秀選手に選ばれたNo・8のプレーを間近で見て吸収し、スキルアップに励んできた。 兵庫県宝塚市出身。来年1月17日で阪神大震災の発生から30年を迎える。震災を経験していない世代とはいえ、スティーラーズの一員として特別なシーズンになる。「僕の両親も震災を経験していて話も聞いていますし、今、ラグビーができているのは当たり前ではない。こういう環境でラグビーができることに感謝したい」。初優勝を狙う今季。24歳の若武者がチームを加速させる。 ◇福西 隼杜(ふくにし・はやと)2000年(平12)5月17日生まれ、兵庫県宝塚市出身の24歳。3歳の時、伊丹RSでラグビーを始める。報徳学園、京産大出身。23年に神戸加入。1メートル78、98キロ。フランカー。