【福島グルメ】つつじ農園が“花酵母”で造る、華やかなカクテル「Enju」の魅力とは
●お酒を贈る時のファーストチョイスにして欲しい、花から採取した「花酵母」を使ったカクテルとは? 600年の歴史を持つ福島県のつつじ園による新たな挑戦に迫る。
花から採取した「花酵母」を使った非常に珍しいカクテルが発売されました。その名も「Enju」。香りも味も華やかで、プレゼントやパーティへの手土産にもぴったりな一品です。 華やかなカクテル「Enju」の関連画像 この「Enju」を生んだのは、福島県須賀川市で600年続く観光庭園『大桑原つつじ園』。実はこの庭園、東日本大震災で被害を受け、さらに新型コロナウイルスでの緊急事態宣言で入場者が激減するなど、存続の危機に直面していました。
その危機のなか、26代当主・渡邉優翔(ゆうと)さんが挑戦したのが、お酒づくりでした。 「家業の手伝いをしている中で、花を売れるようにするためにはどうしたら良いのか模索し続けました。日本人は1300年前から花を愛でる文化はあるが、その先の文化が出てきていないことに違和感を覚え、新たな文化をつくり出したいと思う中で、3年前に花酵母に出会いました。花から花酵母を抽出して造るお酒は花業界を変えることができると思ったのです」(渡邉さん) 渡邉さんは農業高校で園芸の専門知識を学んだ後、東京農業大学に進み、そこで研究されていた「花酵母」の技術に着目。教授や大学側の支援を得て、家業のつつじ園からつつじの花酵母の採取を開始すると共に、2022年にIchido株式会社を設立、本格的にお酒造りに邁進していくことに。そこで生まれたのが今回ご紹介する『Enju』なのです。
花酵母の良さを最大限に引き出したお酒とは?
「Enju」は〈TSUTSUJI〉と〈SAKURA〉の2種類があります。TSUTSUJIはもちろん大桑原つつじ園のつつじから採取した花酵母、SAKURAは富岡町の「夜ノ森」(同町にある花の名所)の八重桜から採取した花酵母で、それぞれ造られています。 その花酵母で醸した米焼酎を元に果汁やスパイスを加え、漬け込みやブレンドなどを調整して香りや味わいの奥深さを出しています。アルコール5%なので飲みやすく、ランチやパーティーなどさまざまなシーンで楽しめるお酒です。