小池都知事が定例会見8月27日(全文2完)1つのチョイスを増やすことにつながる
今の感染状況に至ったことへの責任の有無は
東京新聞:東京新聞の松尾と申します。よろしくお願いします。新型コロナに関連をして、知事のご認識をお尋ねします。現在の感染状況の背景にデルタ株の感染力の強さがあることは理解しております。また、知事もいろいろと人知れぬご苦労も多々あることではないかと思います。とはいえ一方で、これまで安心・安全の東京大会を掲げてきた中で、東京の感染状況は制御不能とされるような状況が続いています。大会そのものの直接的な感染の広がりは限定的という見方もあるかもしれませんが、一方で、都内では十分な医療を受けることができず不安や不満を感じていらっしゃる都民の方もいらっしゃることと思います。また、政治は結果責任という、そういう考え方もあります。つきましては、ご認識をお尋ねします。都知事として、今の感染状況に至ったことにつきまして責任の有無や、都民に対して十分な責任を果たせているかどうか、ご認識をお聞かせください。 小池:デルタ株の猛威については以前から倍、これまでの従来に比べて倍だということからも、病床の確保など、これまで以上に進めてきたところでございます。一方でこのデルタ株、ほかの都市についても同様でありまして、ニューヨークなど、ほかの都市も、マスクはもういいと言っていたのをまた元に戻すなど、さまざま試行錯誤が続いていることであります。東京都として、この医療資源、限られたところではありますけれども、そこをより有効に動かしていくためにも国と連携して、先日は感染症法に基づいた形、16条の2、1項に基づいて、医療機関に対してのさらなる協力をいただく件、それから人を出していただく件、これらについて要望を出したところでございます。 世界最大の病床を確保しているはずの日本であります。で、また東京であります。これらを有効に活用していくということで、あらためて一歩を踏み出しているところであり、そして人流についても皆さま方に、お願いベースでしかできないのはわが国の仕組みでございまして、そこの最大の中でご協力をお願いしているところでございます。 2つのワクチン、そして抗体カクテル。これを活用しながら、一方で、基本的なところをお守りいただくようにお願いをし、また一方で、経済をどうやって進めていくかなどもにらみながら、これから両輪、両方で、攻めと守りと両方で進めていく。これら、ほかの国々の例も倣いながら、そしてまた社会の在り方なども考慮しながら、今の総力戦で、この見えない敵に対して立ち向かっていくということには変わりがございません。 東京新聞:では確認ですが。 小池:はい、どうぞ。