オプション市場がビットコインとXRPの次の抵抗レベルを示す
資産が生涯最高値または数カ月間のピークに急騰すると、トレーダーはしばしば、市場が次に一息つく可能性がある価格目標である主要な抵抗水準を特定するという課題に直面する。まさに、ビットコイン(BTC)とエックス・アール・ピー(XRP)のトレーダーが直面している状況だ。 時価総額トップの暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、10万ドル付近の過去最高値で取引されており、これは未知の領域に入っていることを意味する。XRPは2.44ドルで取引されており、BTCのような価格発見モードに入る前に、2018年の過去最高値である3.30ドル付近が唯一のチャート上の抵抗となっている。 主要な抵抗を特定する一つの方法は、さまざまな行使価格レベルにおけるオプション契約のドル建ての未決済建玉の分布を調査することだ。 世界をリードする暗号資産オプション取引所であるデリビット(Deribit)では、データソースであるDeribit Metricsのデータによると、BTCの行使価格12万ドルのコールオプションが現在最も人気の高い契約であり、想定元本の未決済建玉は19億3000万ドル(約2895億円、1ドル=150円換算)だ。 最も多くの建玉を持つ行使価格は、しばしば抵抗線となる。なぜなら、価格がその水準を上回ると、コールの売り手(通常は機関投資家)は大きな損失を被るからだ。そのため、彼らは価格がその水準を超えないように行動することが多い。逆に、行使価格水準は、マーケットメーカーやオーダーブックの流動性確保を任務とするエンティティのヘッジ活動により、磁石のように作用することもある。 アメリカ大統領選挙の前後で、想定元本建て建玉で最も好まれたのは10万ドルのコールであったことを思い出してほしい。現在、価格は10万ドル付近で安定している。 記事執筆時点では、10万ドルの権利行使価格のコールオプションが依然として最も人気の高い契約であり、未決済契約額は18億ドル(約2700億円)だった。次いで11万ドルの権利行使価格のコールオプションが16億8000万ドル(約2520億円)の未決済契約額で続いている。 また、20万ドルのコールオプションには5億ドル(約750億円)がロックされており、ビットコイン価格が倍になるという賭けを表している。最も多くの建玉が集中しているのは、2025年6月と2025年9月に満期を迎えるものだ。スタンダードチャータード(Standard Chartered)のアナリストは、2025年末までに価格がその水準に達すると予想していると述べている。