走り込み合宿を開始した中谷潤人

　ボクシングのＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（２６）＝Ｍ・Ｔ＝が９日、相模原市の相模湖カントリークラブで、３泊４日の走り込み合宿を開始した。 【写真】色紙にサインを入れる中谷 　７・２０両国国技館の初防衛戦では、１位のビンセント・アストロラビオ（フィリピン）を１回ＫＯに沈めた。同興行では親友アンソニー・オラスクアガ（米国）もＷＢＯ世界フライ級王座決定戦を制し、試合後はオラスクアガの希望で１週間、京都と大阪を旅行。金閣寺、清水寺、戎橋、天王寺動物園などをめぐったという。 　「大阪ではけっこう声をかけられてビックリしました。たくさんの人に見てもらって、喜んでもらって良かった瞬間でした」と、知名度の上昇に驚かされる経験もした。 　開催中のパリ五輪では、親交のある柔道の阿部一二三が連覇を達成。「起きて見ていたので、おめでとうメールを送りました。すごくいい刺激をもらいました」という。 　旅行後はすぐジムワークを開始し、８日にはスパーリングも開始。３泊４日で計６セットの走り込み合宿にあたって、中谷は「ダメージもなかったので、より強さを求めて、止まらずにしっかり、いい状態のまま次につなげていきたい。ケガなく、自分が動きたいように動ける身体作りを意識して、丁寧にやっていきたい」と意気込んだ。 　次戦の見通しについて、村野健会長は明言しなかったが、前回は試合の約２カ月前に走り込み合宿を行ったことから考えると、１０月ごろになる可能性があるとは言えそうだ。 　猛暑が続くが、エアコンは「ガンガンつけています」と笑顔の中谷。前日は村野会長とうなぎを食べたといい、ガンガンのエアコンとウナギパワーで夏バテ対策はバッチリの様子だった。