【國學院大學】「太田劇場が始まっちゃった…」前田監督が出雲・全日本を振り返る 皇學館・寺田監督は「学生たちに自信を持たせてあげたい」
◇令和6年度 文化講演会 國學院×皇學館「駅伝師弟監督」対談 ~前田監督・寺田監督が「駅伝」の今をそして未来を語る~(24日、國學院大學渋谷キャンパス) 【画像】アンカー対決を制し、初優勝のフィニッシュテープを切る國學院大學の上原琉翔選手 國學院大學の前田康弘監督と、かつて國學院大學で前田監督の指導を受け、現在は皇學館大学で監督を務める、寺田夏生さんの「駅伝師弟監督」対談が実現しました。 今シーズン、破竹の勢いの國學院大學はトラックシーズンから各選手が活躍。出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、大学としては史上初、そして史上6校目の“大学駅伝三冠”を目指しています。 この対談は、國學院大學が“二冠”する前から開催が決まっており、司会が「一番かっこいい登場の仕方じゃないですか?」と尋ねると、指揮を執る前田監督は、「狙い通りですね」とニヤリ。会場からは拍手が起きました。
◆開幕戦 出雲駅伝
駅伝シーズンの開幕戦となった10月の出雲駅伝。 出雲駅伝の実施時期は、各大学の夏の強化合宿が終わってから約1か月後ということもあり、前田監督は「他大学もチーム状況は見えない部分が多いと思う。優勝を狙いに行ってというよりは、自分たちの今の高パフォーマンスを出してどれだけ(戦えるか)という手探りな状況が多い」と話します。 1区の青木瑠郁選手(3年)が区間3位の快走を見せると、2区の山本歩夢選手(4年)、3区の辻原輝選手(2年)も区間上位の好走。トップでタスキリレーした青山学院大学のエース・黒田朝日選手(3年)とは20秒差、2位の駒澤大学・山川拓馬選手(3年)とは16秒差の3位で4区へタスキをつなぎます。 國學院大學は、4区の野中恒亨選手(2年)と5区の上原琉翔選手(3年)が連続で区間賞の走りを見せ、上原選手が先頭奪取。5区終了時点で2位の駒澤大学と4秒差となり、勝負の行方はアンカー勝負へと持ち越されます。 最終6区、最長10.2キロを託されたキャプテンの平林清澄選手(4年)は、駒澤大学の篠原倖太朗選手とのエース対決に。 前田監督は、「相手が学生ナンバーワンの篠原くん。正直もっと貯金を作りたくて、平林に30秒の貯金を作って渡したかった」と振り返り、「駒澤大学さんと青山学院大学さんがやはり強くて、3区であそこまで離されるという想定がない中で、4区・5区でもっとタイムをとれると見込んでいたんですが、私が思っているより強かった」と語りました。