【國學院大學】「太田劇場が始まっちゃった…」前田監督が出雲・全日本を振り返る 皇學館・寺田監督は「学生たちに自信を持たせてあげたい」
◆ 初優勝の全日本大学駅伝
「全日本までは時間があるので、とにかく全日本をとること、その勢いをもって箱根駅伝にいくというのをストーリーとして描いていました」と、プランを語った前田監督。 中盤5区までは、青山学院大学が独走態勢を築きます。それでも6区、41秒差の2位でタスキを受け取った山本選手(4年)が区間新記録の走りで、青山学院大学に4秒差にまで迫ります。 各大学のエースが集まる7区には平林選手(4年)を起用。対する青山学院大学の7区は今年の箱根駅伝、3区で区間賞の太田蒼生選手でした。 前田監督は「7区の平林でリードをとるシナリオを描いていたんですが、青学の太田くんがゾーンに入っていて、太田劇場が始まっちゃったので、うわぁと思った」とコメント。 太田選手相手に、思うようにリードを広げられなかった國學院大學。青山学院大学と4秒差の2位で、最終区間へつなぎます。 最長のアンカー区間には、3年生の上原選手を抜てき。 「本人も緊張していたけど、『やってやるぞ!』という気持ちになっていた。(青山学院大学の塩出翔太選手と)力関係としては一緒だったので、とにかく1秒でも前でゴールしたチームが優勝だから」と伝えていたといいます。 優勝争いは、國學院大學と青山学院大学に絞られたかと思いきや、駒澤大学の山川選手が日本選手歴代2位となるハイペースで激走。 「山川くん(駒澤大学)が後ろからくるっていうまさかの展開。で、大八木さん(駒澤大学総監督)がずっと笑っているっていう。そんな展開だった」と笑顔で振り返りました。 想定通りではない中で勝てたことについて指揮官は、「選手たちの強さが備わっている。どういう状況でもしっかり戦う意志を持って強い大学に立ち向かう、それが有言実行できているかなと思ったので、非常に箱根に向けて手応えのある全日本でした」とうなずきました。 國學院大學は、全日本大学駅伝出場12回目にして初めての栄冠を手にしました。