SNSを見すぎるとうつになりやすい。成功者が言う「やっておくべきこと」や「役に立たない管理職の特徴」を読んで疲弊しない方法とは
厚生労働省の「令和4年 労働安全衛生調査」によると、仕事や職業生活で強い不安やストレスを感じると答えた人の割合は82.2%で、前回の調査から約3割の増加に。『ホンマでっか!?TV』『世界一受けたい授業』出演のカウンセラー・大野萌子さんいわく、「私たちが生きる現代は、過剰なほど、ネガティブな感情になりやすい」とのこと。今回は、大野さんの著書『ネガティブな自分のゆるし方』より、SNSとの向き合い方についてご紹介します。 【書影】ネガティブな自分のままラクに生きる『ネガティブな自分のゆるし方』 * * * * * * * ◆SNSの利用頻度が高いほど、うつ病になりやすい 企業の研修でお伝えしているのですが、「否定・非難・批判・比較」はトラブルになりやすい言動で、私はこれを「4H」と呼んでいます。 ネットやSNSで起こるトラブルは、この中の「比較」に当てはまります。SNSの投稿と自分を「比較」し、自分自身がネガティブになるケースが非常に増えているのです。 SNSは多くの人とつながりを持てたり、知らない情報に出会えたりと、楽しく便利なサービスです。しかし、現実を忘れるほどその世界に没頭してしまうと、私生活に影響を及ぼして現実と理想のギャップに苦しくなり、ひどい場合はうつやパニック症状といったメンタル不調を引き起こす場合もあります。 まずは、SNSの世界は発信者によって作られた、本当とウソが入り混じる世界だと認識することが大事です。 「1枚の画像」「数秒の動画」は、その人の生活のごく一部を切り取ったものに過ぎません。 SNSの真偽の判断をせず、発信者が見せたい世界を加工して作り上げ、それを投稿していると思っておきましょう。
◆SNSは使い方次第 また、どうしても「SNSを見ると心がざわつく」という人は、少しお休みをとるべきタイミングです。 ピッツバーク大学医学部研究チームの研究では、SNSの利用頻度が高いほど、うつ病になりやすいという結果が出ています。 SNSは、生活を充実させるための補助ツールと考えると、これほど便利なものはありません。興味関心のある情報をきっかけに、欲しかったものを買うことができたり、美味しいお店を発見できたりします。 また、リアルに会えていない友人や知り合いの投稿を見て、コメントや「いいね」をすることで、心のつながりを感じることができます。 SNSは使い方次第で生活の質を上げてくれるので、自分の感情と上手に折り合いをつけながら、自分を消費しない使い方を心がけましょう。