SNSを見すぎるとうつになりやすい。成功者が言う「やっておくべきこと」や「役に立たない管理職の特徴」を読んで疲弊しない方法とは
◆「物事には多面性がある」と捉え直す 例:成功者が投稿する「20代でやっておくべきこと」「役に立たない管理職の特徴」といった内容を見ると、自分にも当てはまることが多く、これまでやってきたことは意味がなかったのではないかと感じてしまう。 この場合、SNSでの投稿を正論と捉えて、それ以外は「間違い」という融通の利かない思考に陥っていることが問題です。 物事には必ず多面性があり、「1つのことができないから、すべてダメ」ではなく、反対に「これができていればすべて大丈夫」というわけでもありません。 「20代でやっておくべきこと」は1つの側面にすぎず、活躍している人の全員がやっているわけでもなく、たまたまその成功者がやっていたことかもしれません。当然ですが、すべてが必ずしも、あなたにとって必要とは限りません。 例えば「説得力のあるリーダーは、話し上手」といった情報があったとします。だけど、流暢によどみなく話すリーダーを説得力があると感じる人もいれば、反対に威圧的と感じたり、言いくるめられてしまいそうと感じたりする人もいるはずです。 このように、物事には1つではなく、複数の面があると常に認識しましょう。
◆情報とは、自分で読み解いて受け取るもの このシーンの方は、「成功者のアドバイスを取り入れる」「自分に足りないところを見つめる」という素直でポジティブな性格です。そのまっすぐな性格は大切にしつつ、SNSでの発信を鵜呑みにせず、丸ごと受け取りすぎないことも必要です。 特にSNSのように誰でも書き込みができる情報は、あくまで参考程度に留め、その内容を自分の中でもう一度考え、読み解いた上で受け取るクセをつけましょう。 大事なのでもう一度言いますが、成功者が言っていることはごく一部。それと比較して、自分がやってきたことのすべてを否定する必要はないのです。 ※本稿は、『ネガティブな自分のゆるし方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
大野萌子