静学、3度目の頂点へ MF加藤佑基(3年)が左サイドからチャンス演出狙う…全国高校サッカー選手権県大会12・28開幕
静学の左サイドから得点機をつくり出すのが加藤だ。今月20日に行われたU―18プレミアリーグWEST・東福岡戦(0―0)では普段と違う右サイドを任されたが、得意のドリブルで相手DF陣の包囲をすり抜けて何度もチャンスメイク。右足で正確なクロスを放つなど躍動した。 常に印象的なゴールを生み出すストライカーでもある。開幕5連敗を喫した春先の同リーグ第3節・名古屋U―18戦(1●2)でチームの今季初得点を挙げた。1―8で惨敗した6月の同リーグ・大津戦でも、一矢報いるゴール。県選抜の一員として臨んだ8月下旬のSBS杯国際ユース大会では、韓国U―18戦(1―0)で決勝点を奪った。 だが「県選抜のメンバーに選ばれたことで、満足してしまったところがありました」。簡単なミスが増えて、積極性を欠いた。出番が減り、スタメンを外れたこともあった。「このままじゃいけない」。気持ちを切り替え、10月末からの県選手権では、がむしゃらなプレーが戻っていた。 浜松開誠館との決勝は、受験が重なったため欠場。「全国で活躍して、優勝してくれたチームのみんなに恩返ししたい」と気合を入れ直した。初心を忘れず、サイドから攻撃を引っ張っていく。 (里見 祐司) ◆加藤 佑基(かとう・ゆうき)2006年4月23日、奈良県生まれ。18歳。幼稚園からサッカーを始める。前所属は奈良YMCA。169センチ、63キロ。血液型O。家族は両親と姉、妹。
報知新聞社