イーロン・マスクと普通の人「家族観」の歴然の違い
アメリカ大統領選でトランプ前大統領再選の立役者となった、実業家イーロン・マスク。テスラCEOやX(旧Twitter)会長を務め、スペースX創設者でもあるマスクは、トランプ勝利による関連企業株の急騰で、資産を約500億ドル(約7.7兆円)も増やしたとされる。ある意味で大統領選の「最大の勝者」とも言えるマスクは、プライベートでは子だくさんの父親としても知られる。マスクはなぜ、12人もの子どもをもうけたのか? そこには常人にはうかがい知れない理由があった。(イトモス研究所所長 小倉健一) 【この記事の画像を見る】 ● 「政府効率化省」で300兆円カット? アメリカ大統領選挙に大勝したトランプだが、今回トランプよりも目立っていたのが、実業家のイーロン・マスクだった。 マスクは、南アフリカ出身の実業家。テスラのCEOであり、スペースXの創設者としても知られる。彼は世界のエネルギー、交通、宇宙産業に革命をもたらすビジョンを掲げ、電気自動車の普及、再生可能エネルギーの推進、火星移住計画を目指している。 PayPalを皮切りに次々と事業を展開、現在も「X」(旧Twitter)の運営や人工知能の研究に注力している。彼の発言や行動はしばしば論争を巻き起こす一方で、強烈なカリスマ性で多くの支持を集める。 失敗を恐れず挑戦を続ける姿勢や、極めて具体的な未来ビジョンが彼の特徴であり、存在そのものがイノベーションの象徴とされている人物である。 マスクはトランプに対して総額で200億円近い巨額の資金を投じ、さらに選挙戦の終盤ではトランプの政治集会で熱烈な演説を行うなど、全面的な支援を惜しまなかった。
支援の中には、トランプ支持者に的を絞って毎日1人100万ドル(約1.5億円)をプレゼントするという破格の援護射撃も含まれており、大胆な行動は多くの人々に強烈な印象を残した。 こうした支援の甲斐もあり、トランプは大統領選挙で勝利を収め、その勢いのまま新設する「政府効率化省」のトップにマスクを任命すると発表した。マスクは就任に際して「政府支出を2兆ドル(約311兆円)削減できる」と力強く意気込みを語り、注目を集めている。 トランプの勝利が決定した直後からマスク関連企業の株価は急騰、マスクの個人資産も飛躍的に増加した。 ● トランプ再選3日で資産500億ドル増 米ブルームバーグ通信の試算によれば、トランプ再選後のわずか3日間で、マスクの資産は約500億ドル(約7.7兆円)も増えたという。トランプ陣営に投じた巨額の資金がむしろ小さく見えるほどの大金であり、マスクはトランプへの支援を通じて驚くべき収益を上げてしまったことになる。 マスクは、これまでに3回の結婚と離婚を経験している人物である。最初の妻であるカナダ人作家のジャスティン・ウィルソンとは2000年に結婚し、2008年に離婚している。 この結婚の間に6人の子どもをもうけたが、最初の子どもは生後10週間で亡くなるという悲劇に見舞われた。2人目の結婚相手は女優タルラ・ライリーであり、2010年と2013年の2度にわたり結婚したものの、2016年に最終的に離婚している。 現在、マスクには12人の子どもがいる。