イーロン・マスクと普通の人「家族観」の歴然の違い
元妻ジャスティンとの間に生まれた6人、歌手グライムスとの間の3人、ニューラリンク幹部であるシヴォン・ジリスとの間に生まれた3人である。 《彼はもう1つの脅威である少子化にますます執着しており、マスクは人類を絶滅させる世界的な人口崩壊がやってくると信じている。人口統計学者によれば、彼の終末論的ビジョンは起こりそうもないが、彼が所有するソーシャルメディア会社Xでは、フォロワーにできるだけ多くの子どもを持つよう奨励している》 《(ジャスティンと)2008年に離婚するまでに、夫妻は体外受精で5人の子どもをもうけた。現在20歳になる双子のグリフィンとビビアン、そして10代後半になる三つ子のサクソン、ダミアン、カイである。イーロン・マスクは、体外受精はプロセスの一部を親がコントロールできるため、より効率的な子作りの方法だと語っている》 (ニューヨーク・タイムズから東洋経済オンラインへの転載記事、10月31日) 「恋愛が好き」というよりも「子どもを産まなくてはならない」という強い使命感に燃えているようにも見える。 ● アイスクリームで始まった恋 ともあれ、人生のあらゆる局面で、自分の持ちうる能力、財産のすべてを投げ打ってでも成功に固執してきたのがマスクだ。こうした人物がどのような恋愛をしているのかは非常に興味を惹かれるところである。 2000年に結婚した最初の妻であるジャスティンとの恋愛模様を紐解いていこう。 マスクは1995年、Zip2という会社を弟のキンバルとグレッグ・クーリと一緒に立ち上げた。 同社は、地図、道案内、イエローページなどを備えたインターネット上のシティガイドを開発。ニューヨーク・タイムズやシカゴ・トリビューンなどの大手メディアとの契約を取り付けたことで、急速に成長を遂げた企業である。 成功を背景に、Zip2は1999年、コンパックによって3億700万ドルで買収される。マスクは保有していた株式を通じて、2200万ドルを受け取ることになった。