「繊細」な人、特徴と心理って? 相手の言葉に振り回されないための 【スルーする力】の鍛え方
相手の言葉を気にしないようにするためのテクニック
そこに言葉の難しさがあるのですが、それを気にせずに生活していくテクニックを身につけていく必要性が出てくるのです。 こんな事例があります。Kさんは相手のちょっとしたひと言が気になってしまう神経室な性質を持っています。友人から、「Kさんって、そういうところあるよね~」などと言われると、何か自分がいけないところがあるのだろうかとずっと気になってしまいます。 それからKさんは、その友人の言葉が頭から離れなくなり、寝る前にも幾度となく思い出したりします。あの時自分は、「なんで何も言い返せなかったのだろう?」と自分を責めたりもします。「せめてひと言でも返すことができたのに」などと思い悩んでしまいます。 だんだんとKさんは物事をズバッと言う相手が苦手になってきて、人見知り気味になったり臆病になったりしてしまうのです。 さらに言葉について言えば、「意味深な言葉」を言う人には気をつければなりません。 相手の感情を混乱させたり、マウントを取ってきたり、捨て台詞のように気になる言葉を言ってくる相手です。そういう発言をする人物とは、なるべく当たり障りのないように距離を取ったり、離れていくのが正解です。 また身近な例で言えば、自分の服装や髪型について、家族に口出しをされたことがある人は多いのではないでしょうか? 自分は黒や青などの寒色系の色が好きなのに、親が「あなたはピンクが一番似合うのよ」と言われて、仕方なく親の買ってきたピンク系の洋服をしぶしぶ着て、なんとなく落ち着かないなぁ~というような経験はありませんか? また、家族に「その髪型は似合わないとか」「こうした方がいいよ」などと言われてムッとした経験がある人もいると思います。本当はこの場合、親は子どもに対して、髪型や服装は本人の自由にさせることが正解なのです。学生の時は校則の基本をある程度踏まえるぐらいで、休日の髪型や服装について口出しをするべきではないのです。それは家族であってもです。 本来、人は家族であっても一人の別な人間なので、趣味や好みや興味関心があることなど、なにごとに関しても本人の意思を尊重するべきなのです。 【前編】では、周囲の言葉を気にしすぎる人の特徴やその心理について語っていただきました。 ▶つづきの【後編】では、あなたの「言葉に振り回される人」具合をチェック項目、どうすれば他人の言葉に翻弄されずにすむようになるのかについて教えていただきます。
心理カウンセラー 岡部愛