夢洲のIR用地「事業者は売却ではなく賃貸を要望」大阪・松井市長会見12月15日(全文1)
プロデューサーが譲れないと言っているのか
記者:協会の担当者にもお話伺ったんですけれども、その中で、資材の高騰とか、建設費・人件費の高騰なんかは、この契約自体が3月あるいは4月だったので、そこからの上がりを考えたら、そこまで上がってないんだと。そこよりもデザインのほうを。今分かってるところはそこまでですけど、さらに分析していくという話でしたけれども。デザインの部分で、問題であるんだとすれば、これはプロデューサーのほうが、なんて言うんですかね、これは譲れないって言ってるのか、それとも作られた、コンサル担当とかのところが作っておられるとお聞きしたんですけれども、そちらのほうなのか、このところを、あるいはもうちょっとデザインを落としていくっていう話にならないのかなるのか、その辺はいかがですか。 松井:プロデューサーはすごくこだわり持ってデザインされてると思います。その人たちにすると、その人たちのプロデューサーとしてのスキルの話で、やっぱり世の中を驚かしたいという、そういう思いも持たれてるんでね。だからあとはそこをどういうふうに折り合うか。デザインについても、建物の見えるところ、見えないところあるわけだから。だからわれわれの大阪館でもそうでした。やっぱり見えるところは鳥の巣のデザイン維持しながらね。見えないところまで全部その鳥の巣の形を造るのかっていうと、そこは設計者にしたら、設計者はやっぱりこだわりますよ。全部やっぱりそのコンセプトを合わせたいから。でもそれはやっぱりコストというもんもあるんでね。なんとかそこで双方が折り合った形で、やっぱり事業は進めていくしかないと思ってます。
1850億の中に収める方針に変わりはないか
記者:そうすると大阪館と同じようにデザインのところを一定違う形にして、その中で1850億の中に収めるという、そういう方針、変わりないということでいいですか。 松井:その方針は変わりなく、今、協会のほうもその方針の下で値段交渉をやってくれてます。 記者:あと、以前にもちょっとお聞きしたと思うんですけども、これが、やりとりが悪いとか、そういう意味ではないですけれども。東京のオリンピックのほうもちょっといろいろなってて、札幌のほうも大阪のほうを注視してるっていう話も聞きました。大阪のほうで、あと、この万博に関して、終わったのちに検証できる仕組みが要るんじゃないかっていう声がいろいろ上がってます。それを大阪市のほうから協会のほうにビルトインしていくとか、そういう提案をされていくようなお考えはないでしょうか。 松井:これはもう公的な事業ですから、事業経過とか、それから内部の意思決定とか、これはもうフルオープンが基本ですよ、フルオープンが。オリンピックというのは汚職があったという、そこが一番問題視されてるわけでしょう。それは先日、協会の事務総長とも、石毛さんとも、もうまさにそういうことないように、チェック体制と、そして見える化については徹底してやっていこうねっていう話はしてます。 記者:前もお聞きしたと思うんですけど、組織委員会のほうは公益財団法人で、博覧会協会のほうは公益社団法人で、要するに両方とも情報開示請求の対象になってないというところで、組織委員会のほうはもう終わっちゃったんで、議事録なんかはある程度は見れると思うんですけども、契約とか、そのときに何社が競合してどこが落としたとか、そういったところまできちんと見れるようにしないといけないと思うんですけども、その辺も含めてお話し合いされてるということでいいでしょうか。 松井:それは伝えておきます。できる限りの見える化という、社団法人でも。それは協会のほうに、オリンピックのああいう事件があったわけだから、一点の曇りもないようにしましょうねってことは伝えておきます。 記者:ありがとうございます。 司会:次の質問をお受けします。朝日新聞さん。